エイズ定期健診と日本亭
先週の土曜に、思い立って3ヶ月毎に受けようと思っていたHIV抗体検査に行ってきた。
最後に行ったのは6月なので、半年行かなかったことになる。もっとも、この半年は危なそうなことはやってないと思うので、遅らせてもそうは問題はないだろうと思っていたが、注意深く選んだ相手とはいえ、生が好きな僕としては、一定の「リスク」はあることは認識している。万一感染していたら、残り少ない人生設計に影響するので、やはり定期的に調べておかないといけない。
この日丁度、和僑会の知り合いがパラゴンで開催したJAPAN EXPOを覗きに行く用事があったので、ついでに行くことにしたのだった。
これが僕の診察券。性別とイニシャルしか書いてない。
11時に病院に着いて、問診が11時半。
この病院。Anonymous hospital という。
外国人は200B。
HIV NATが隣にある。ルンピニ・パークの北西の端にある。
問診は、以前と同じ65歳以上と思われるおばあちゃんだった。前回はパソコンのタイプが、秒速0.5文字の一本指打法だったので随分時間がかかったが、あれから半年で大分上達していて、秒速2文字くらいになっていた。依然として一本指打法だったが。
問診の様子は以下の如く。
「あれれ、あなたは日本人なんですか? タイ人と思ったわ。あんたどう見てもタイ人に見えるね。どのくらいタイに住んでるの?」
タイ女は好きだが、タイ男は好きじゃない。僕としては、経済大国で、技術力があって、リッチで、正直で、勤勉で、街が綺麗で、約束をちゃんと守るという日本人のレッテルを背中に背負っていたかったのでがっかりした。
「ちょうど2年になります。」
「あれま、タイ語も話すのね。やっぱりタイ人と区別つかないわ。日本人ねええ。日本は桜が綺麗でしょう?寒いんじゃないの?」
「はい、今は寒いですよ。」
「どこに住んでいるんですか?スクムビット?」
「いえ、ノンタブリです。」
「仕事でタイに居るのですか?」
「はい、そのつもりです。」
(パソコンを叩きながら)「ええっと、あれ? あなた6月にHIVチェックされてますねえ? その結果は聞いてますか? ネガティブですね。それじゃあ、どうしてまた来たの?」
「どうしてって。。。また検査してもらいたいからですよ!」
「それ以降、何かリックがあったのですか?」
「リック? ああ、リスクね。はい、ありましたよ。」
「どんなリックですか?」
「敢えて言えば、コンドーム無しでやりました。」
「そうですか。それでパートナーは男性ですか女性ですか?」
「女性ですよ! 僕は男性とはやったことないです。 あ、いや、ないってことはないですけど、無いです!!!!」
「パートナーはタイ人ですか何人ですか?」
「タイ人です。」
彼女はカルテに「タイ人とゴム無しでやった」と書いた。それって、やっぱりリスクなのか。
「じゃあ、今日はHIVの検査だけですね。」
「そうです。」
問診以上。
採血は丁度12時になった。
検査結果が出るのは1時。
腹が減ったので、たまにはまともな食事でもしようと思い、BTSラチャダムリに接するJETROの入っているビルの地階「日本亭」に行ってみた。このビルにはJETRO Bangkokの他、花王や日産などが入っている。
日本亭の店構えは立派。
店の中は、和服姿の女性が日本語で案内。客も日本人が80%。
日本のサラリーマンと同じ服装で、オッサン同士が日本と同じ話をしてる。
タイでそういう光景を見ると、心底うんざりする。
僕は、麻婆丼を注文した。
量があって、盛り付けも綺麗で、食べごたえ12分だった。
麻婆丼を日本食と言っていいのかどうかわからないが、とにかく日本のいいお店で食べたって感じがした。
約250B(正確な数字は失念)
しかも、美味しいお茶つき。飲むと自動的におかわりされる。4杯も飲んだ。
メニューには書いてなかったと思うが、シメのフルーツまで出てきた。さすが日本式サービス。
ゆっくり昼食を堪能して病院に戻ると、結果は出ていた。
ネガティブ。
当たり前だが、何時も妙にホッとする。
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