ひとり満月の夜
三連休なのに、一人一日中パソコンに向かって仕事をしていて、面白くない。
マシュマロちゃんと話してみたら、今日は彼女の親友(同じ故郷)が彼女のいちご園に訪ねてきたようで、今夜は二人でいちご園でテントを張って寝るのだそうだ。
こんな風に炭火で魚や鶏を焼いて、食べている。彼女としては、滅多にない豪華な食事。
写真に写っているのは、訪ねてきた友達。マシュマロちゃんのキチガイファランのこともよく知っている。
何飲んでるのかと思えば、売り物のいちごワイン。ビールが苦手は彼女には丁度いい。
カメラのフラッシュを焚いているが、いつもはロウソクの明かりだけ。それが消えたら、月明かりしかない。
ひまわりの近くだ。それで場所がわかった。
「こんな真っ暗なところで、女二人で危なくないのか?」と僕はちょっと心配。
「大丈夫、この土地の人はみんないい人ばかりだから。心配しないで。今、私楽しい。」
彼女が楽しそうにしているのを知って、僕も嬉しくなってきたのと同時に、半分寂しくなった。
珍しくタンパク源の多い食事。夜がマーマーじゃないのは今週で初めて。
楽しそうな彼女を見て、僕も「たまには一人で酒場にでも行きたい。」と思った。(昨日もカーボーイで夜2時まで飲んだけど)
しかし、このあたり、車がないと酒場にも行けない。近所で誰か知っている人が外で酒盛りをしていたら、そこに飛び入りでもしよう、と思って外に出た。9時を回っていて、いつもは静かな田舎町なのだが、今日はなんだかうるさい。セントラルの方からズンズンと低音が聴こえてくる。
そこで、こんな夜にはいつもは出向かないセントラル方面に歩いてみた。
案の定、セントラルの前で露店のバーが開設されていた。
そこに惹かれるように言って、綺麗なビアガールに、
「ここは何時までやってるの?」と聞くと、
「12時よ」と言うではないか?
外に出てみて良かった。僕は、アサヒビールのピッチャーと軟骨の揚げ物を買って、一人で飲んだ。
なかなか可愛い二人文の歌手。最近は、たいていの曲は知っている。
周りは友人やカップルばかりで、男一人は僕だけか? 女だけのグループを探したが、ちょっとアプローチしたくない感じ。 逆ナンパでもあればいいのに、残念ながらそれもなし。
ここでアサヒビールが飲めるとは思わなかった。やっぱり美味い。
これで約1.5リットルくらいかな。200B。
「今日は満月よ」とマシュマロちゃんが教えてくれた。
見上げると、確かに満月。
大音響の音楽が夜の空に吸い上がって行く。
ほんのちょっとだけ、ほろ酔いになって、僕はさっさと自分の部屋に戻った。
マシュマロちゃんは、いちご畑が終わったら、ここに来て一緒に暮らすという。彼女がいれば、毎日が楽しそうだ。
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Topic : タイ・バンコク
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