干ばつ
数年前の大洪水で大きな被害を受けたタイ。
先日も水不足について書いたが、今年は過去15年来の干ばつ被害が出そうだという。
乾季入りしたばかりだというのに、各地の主要ダムの貯水量は50−65%。ほんの数週間前まで、あんなに沢山雨が降ったのに、どうしてダムに水がないのか、実に不思議だ。灌漑用水も干上がっている光景が連日ニュースで報道されている。
干ばつの被害が深刻な地域は、タイ中北部とイサーン地方。
この地域では、米の二期作のための水が足りない。タイ政府は、農家に2期作の中止を呼びかけている。多分、強制的に供給を止めるだろう。田んぼに水が来なければコメは出来ない。農家の収入は半減になる。したがって、農民の8割は既に2期作の田植えを済ましている。農家が例年通り水を使い続けたら、来季のコメ耕作用の水が確保できなるとのことなので、どの道、米作りが十分にできないという結果につながる。
TVでは連日この干ばつ騒ぎを報道しているが、干ばつ自体は始まったばかり。これから事態は深刻化してゆくだろうと思われる。
この干ばつは、どうもエルニーニョの影響らしい。
中国の干ばつは、半端無く深刻。これは世界経済に大きな影響をあたえること必須。
今世紀は水の世紀と言われる。水を制するものが世界を制する。食料=水。物の価値を貨幣ではなくて、水の量で測るようになるかもしれない。
タイは水の国と思われがちだが、約半年は雨がほどんど降らない国なのだ。
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Topic : タイ・バンコク
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