いちご畑からの便り3
いちご畑が僕だけじゃなくて、ちょっとだけ読者も勇気づけたようだ。
この週末に10万バーツくらい稼いだマシュマロちゃんファミリーは、そのお金で更にフィールドをバージョンアップした。
少しずつ観光農園らしくなってきた。
土日にいちごは全部なくなってしまったので、月曜日は収穫量が少ない。しかし、関連商品は増えた。
目玉はこれ。
これはいい。彼女の描いていたイメージをお兄さんは尊重しているようだ。
こんなのが置いてあるだけでいいのだ。いくらするか知らないが、投資額以上の効果があることは間違いない。
それにしても、こんなもの何処で見つけて来たのだろう。この仕入れのために、兄たちの帰りは遅くなり、
マシュマロちゃんは真っ暗のいちご畑でひとり蚊に沢山刺されながら待っていたのだ。
しかし、この手を見て欲しい。
これが数ヶ月前まで女子大生だった僕の彼女の手だ。
顔は出せないほど日焼けして、服装もすべて農家の女の姿になった。
彼女のお兄さんの嫁(義理の姉)は、彼女を使用人のように扱う。重い荷物を運んでいるときも、自分は電話をしている。傍目の仕事はせずに、「あなたは売らなくていいから、畑仕事をやって頂戴」と言って、自分は売り子だけやっている。彼女は使用人ではなくて、共同経営者だ。彼女が居なかったら、僕が居なかったことになるので、この仕事は始められなかったはずだ。
まだ彼女は1Bの給料ももらったことがなく、完全無休、完全無給である。そればかりか、農薬代や家賃も彼女の貯金から出した。
そんなマシュマロちゃんは言った。
「3月末にお兄さんから沢山お金をもらったら、あなたの会社のために安い中古車買ってあげる。」
僕としては、せめてUVカットローションで厚武装して、軍手をはめて畑仕事をして欲しい。
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Topic : タイ・バンコク
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