ハミング・バード
ロイクラトンの日の朝、チャトチャック・マーケットの花木市にマシュマロちゃんと行ってきた。
そこで見つけた赤い花。名前はタイ語で、マノーロムという。
この花は、数年前に仕事でサンディエゴに行った時に、サンディエゴ植物園で見た花と同じだった。どうして記憶に鮮明に残っているのかというと、そこでハミングバード(ハチドリ)を始めてみたからだ。たくさんのハミングバード(ハチドリ)が、まるで昆虫のような羽音を立てて飛び回っていた。そして、この花の蜜が大好きなようだった。サンディエゴの強い光に照らされて、葉の緑の花の赤色が眩しかった。
赤い花は、鳥達のためにある。昆虫には赤い色は見えない。赤い花は鳥に受粉してもらうために進化した。
実は、2週間ほど前から、僕のオフィスに小さな小鳥が来るようになっていた。その鳥は、チューイ、チューイと高くてきれいな声で鳴き、身体も黄色できれいなので気に入っていた。スズメよりもかなり小柄で動作は非常に敏捷だ。くちばしは細く長く、羽ばたきのスピードが早く、時々だがボバリングもする。写真を撮ろうとしても、一瞬足りともじっとしていることはなく、なかなかシャッターチャンスが来なかった。
チャトチャック・マーケットでこの花を見つけた時、「あの鳥はこの花の蜜が好きなはずだ」と思った。
そこで、背丈くらいの鉢物が100Bだったので、一つ買って来て玄関先に置いてみた。
一昨日、その小鳥の撮影に忍耐強いマシュマロちゃんが成功した。
いつも、どこからか飛んできて、この逆さのランに留まって鳴く。綺麗な黄色に襟元が来いブルー。多分、これはオス。
このランの枯れ葉をむしりとっている時もあるし、口に何かを加えて飛んで来る時もある。
2羽いるようで、こちらは胸が青くない、おそらくはメス。
羽ばたくと羽が半透明で透けている。
数日前に気が付いたヤシ科の鉢に着いたゴミ。どうもこれに興味が有るようだ。
このゴミは、出入口の1メートル先にあるのだが、今まで何故か気が付かなかった。
建設中の小鳥の巣だったんだ。
ランに留まり、次にここに来て、巣を作っていたのだった。
野生のハミングバードが我が家の軒先に巣作りをするとは思わかなった。
たくさん軒を連ねるオフィス群の中で、我が家を選んでくれた理由は、おそらくいちばん人の出入りが少ないから(お客さんは来ないし、従業員は一人)。
この巣の下は、例の魚が住んでいる水瓶がある。そのせいかもあるかも知れない。
買ってきた赤い花マノーロムのところにやっぱり来た。
ほうら、この通り。やっぱりこの花の蜜が好きだ。
これで、ますますこの場所が気に入ってくれただろう。
こんな入口の目と鼻の先で、本当に雛が育つのかどうか分からないが、一つ楽しみが増えた。
マシュマロちゃんが、ネットで調べて、この小鳥の名前を教えてくれた。
タイ語で、นกกินปลีอกเหลือง 英名はOlive-backed sunbird または Yellow-bellied sunbird; 学名は Cinnyris jugularis。
オスは胸のあたりが青い。
僕のところに来る2羽もオスとメスだ。
専門家が写したらしく、写真のレベルの素晴らしい写真がいっぱいあった。
この鳥は、幸せを運ぶ鳥かも。
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