観光農園プロジェクト
マシュマロちゃんのお兄さんは、観光地で観光農園を始めることを計画した。
そして、彼女のお母さんは、3月末まで兄の仕事を手伝うことを彼女に命じた。お兄さんは、その事業が成功したら、利益の一部を彼女に払うことを約束した。利益が出なければ無給。利益が出るまで無給で休日なし。
場所は、僕もトムと行ったことがあるナコンラチャシマ県のカオヤイ国立公園の麓。
一応高原地帯だが、標高は450m程度で、彼女のふるさとの山より800mも低い。
この土地で山の上のように上手くイチゴが育つかどうか、それが心配だ。暑くなる時期は株が全部枯れるので、11月から3月までの勝負だ。
マシュマロちゃんの兄夫婦と彼女とで、先月末にこの土地にやって来て、1週間になる。
植えたイチゴの株は27000株。
毎日1株あたり1個のイチゴが採れたとすると、1日27000個。
その内売り物になる形の良い物が50%と仮定すると、20個入りパックが675個出来ることになる。
これを1パック80Bで売ったとすると、完売した場合、1日54000B。半分売れたとすると、27000B。
これが3ヶ月間続いたら、240万−480万Bの収入が得られる計算になる。
広さは約3ライ。この畑は観光道路に面していて、観光客にパック入りのイチゴを販売するほか、1時間いくらのイチゴ狩りのようなこともやるらしい。
イチゴの株を田舎の山から運んできたところ。
マシュマロちゃんは、このようにビニールパックでイチゴを育て、花や実がついたころに、観光客に株を1株100Bで売ることを考えた。この株が2500個あるので、全部売れると25万B。
いちご畑の廻りにはこんな花が咲いている。
まだ土地があるので、そこには花の種を蒔いてお花畑にするのが彼女の夢。
その花の種は、チャトチャックで僕が買ってあげた。来週あたりから種まきが始まる予定。
一ヶ月1400Bの借家。ここにみんなで住んでいる。
長く人が住んでなくて、とても汚い。おまけに雨が降ると床が水浸しになる(廻りの土地を後から盛り土したらしいため)。
床は何時も湿っていて、アリやサソリが出るため、家の中なのに、テントを貼ってそこで寝ている。ベッドはない。窓にガラス戸はない。家具も殆ど無い。トイレは外だ。
山の上の民の彼女も、ここはさすがに「汚くて住みにくい」と嘆いていた。
僕はこの事業が成功するとは思っていない。またマシュマロちゃんには、僕の家の近くで別のオフィス・ワークをしてもらうことを望んでいた。しかし、いろいろな事情でそれもかなわず、僕に出来る事は応援することくらいだ。
人の事業の将来を心配している場合じゃないが、僕も彼女もみんな成功することを夢見つつ頑張るのみ。
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Topic : タイ・バンコク
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