どうして僕はここにいるのだろう

先週、共同出資者のナンから電話があり、「今度の土曜にナコンサワンのお寺に一緒に行きましょう。」と誘いがあった。

「お寺に成功と幸運を祈ってハッピーハッピー!」とナンは陽気だ。

お寺はもう飽きてしまって、あまり乗る気にはなれなかったが、しばらく会ってなかったナンからの誘いを断るのもどうかと思った。ナンが言うには、

「銀行関係は全部クリアーしたから、来週にはいよいよお金が入っているわよ。帰りは日曜日になるけど、あなたはタンブンのお金だけ用意しておいて。それから服装は礼儀正しいのをね。」

お金が入ってくるなら、仲良くしていたら何かいいことあるだろう、ということで行ってみることにした。

「それからスピーチもしてもらうから。」

スピーチ? 一体何をしに行くのだろう? 

ナンの英語も下手で、僕はタイ語が下手なので、なんだかよく分からないが、タンブンしてお祈りして、悪運が遠のいてくれれば有り難い。

土曜の昼下がり。タイらしく予定を2時間半遅れて出発。

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着いたのは、片田舎の期待よりもずっと小さくて有名でなさそうなお寺。

でも、皆さん我々の到着を待っていた。このお寺にタンブンをするセレモニーだったのだ。そして、その筆頭がナン。

後でモンに聞いたら、こういう行事を、タイ語でทอดผ้าป่า(トーパーパー)またはทอดผ้ากฐิน (トーパーカチン)と言うらしい。

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僕達一行とナンの親戚が主役のようで、着くなり記念撮影。

 

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ナンの演説が始まった。彼女はこういうことは得意だ。

 

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この写真を写した直後、僕に演説の指名が。

仕方なくタイ語で少しだけスピーチ。簡単な挨拶と、チュラでタイ語を勉強したこと、タイで会社を興したこと等を説明。

すると、日本語を話せる女性がいるというので、その人に登場してもらって対談。

「ところで、あなたは独身ですか?」と聞き返したら、ノーとのこと。その対談を彼女がタイ語聴衆に説明すると、会場は笑いに包まれた。

 

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見ると、真っ黒に日焼けしたおばちゃんばかり。この街には肌が白くて若い女性は居ないのか?

 

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これがタンブンの様子。現金が飾られている。

 

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この他にナンが100Bの高さ15センチくらいの札束をタンブンした。僕のお金もそこに入っていることになっているが、実際は僕は200B出したのみ。でも、みなさんはそんなことは知らない。きっと僕も大口の寄贈者という位置づけになっていたと思う。

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お坊さんが登場してお経の時間。説教は一切ない。

この会場は山からやぶ蚊か大量に降りてきていて、僕は100箇所以上刺された。痒くてじっとしていられない。

このペースでやぶ蚊に刺されたら、デング熱になるのも時間の問題のように思った。

僕はデングの免疫はない。

 

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ナンが仏壇に火を灯し、一番大きなお札のお花とさっきの札束をお坊さんに差し出した。

その後、みんなでお経を読んで、この儀式は終わり。

「さあ、皆さん。この次は美味しい料理とカラオケが待ってますよ。外に集まってください。」

腹ペコだった僕は、やっと自分の時間が来たと喜んで外に出た。

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綺麗な三日月の夜だった。

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食事とカラオケ会場はこんな感じ。質素だが開放的な雰囲気。

 

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蛍光灯で作られた回転照明。安っぽいが十分に雰囲気を盛り上げていた。

 

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ちゃんと外側と内側が別方向に回転している。

 

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食事が運ばれ、各自好き勝手に食べ始める。もちろん無料。多分タンブンしたお金の中から出費されるのだろう。料理はみんな地元の奥さんたちの手料理。

どれもお世辞にも美味しいとはいえない(甘いお菓子は美味しかった)。魚は青臭いし、料理はやたらと辛い。

本当はダメなウイスキーもあったので、僕はそれで満足。

 

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音楽が始まった。と言っても、3人だけのグループ。

 

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しかし、この女性の歌声は美しかった。もうちょっと、おしゃれな衣裳にすればよいのにと思う。

 

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やっぱりナンが登場して、独壇場状態に。彼女は昔CDも出したことがある。ルークトゥンを歌わせたらプロ級だ。姿は見ずに歌声だけ聞くのがベスト。

 

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会場の照明は、これまた風情のある手作り電灯。

何が何だか判らないままここに連れて来られた。

会社を辞めて早2年。夜空を見ながら

「どうして僕はここにいるのだろう?」

と感慨深い夜だった。

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今回のタンブンで全部で23万バーツ集まったそうだ。

 

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舞台は貧素だが、片側6基のスーパーウーハーで低音はすごい。

屋外なのに、カーボーイのバカラのヘソに座った時よりも、低音が心臓を直撃してバクバクする。

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ナンの会社の重要スタップと飲みまくった。

聞くと、彼もここに来るのは始めてとか。

「今夜はどこで寝るのか知ってますか?」と聞くと、

「俺も知らないんだ。」との答え。それでも平気なところがタイ人。

この人はタイのFDAに少し顔が利くらしくて、僕の抱える問題にも手を貸してくれるとのこと。

来た甲斐があった。 

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踊りが始まると、今まで料理を配っていたおばちゃん達が一斉に集まってきて踊りだした。おばちゃんたちは、これが楽しみだったようだ。

 

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よく見ると、化粧はしていないが、イヤリングなんかして、一応着飾っている。顔は農家らしく焼けているが、踊りの身のこなしはとても女っぽい。

僕にとっては対象外なのだが、多分40歳前後で、きっと僕よりも一回り以上若い女盛りなんだろう。

でもやっぱり、ここタイでは僕の対象外かな。

 

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何度も呼び出されて、盆踊り的な踊りの和に連れ込まれた。自然にリズムに乗れないので力が入ってしまって、直ぐに汗だくになってしまう。スーパーウーハーからの重低音と疲れで、僕の心臓はバクバク状態に。

 

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一人だけ日焼けしていない若い女性を発見。もちろん即友だちに。ラインもゲット。

聞いてみると、彼女はビューという名前で、この土地で生活しているわけではなくて、バンコクのラミントラ地区の会社で働いている。今日はこのイベントのために里帰りしてきたらしい。

彼女の家はナンの親戚の家の真正面にあって、翌朝僕はそこに呼ばれることになる。

 

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トイレに入ると、水が沢の水なので泥がいっぱい。

 

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おしりを洗うならこれで十分か。この手の伝統的トイレにはもうすっかり慣れた。紙はもちろんない。

 

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気が付くと、トイレにサソリがいた。体調10センチ位。

生きたサソリを見たのは、これが始めてだ。

 

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ブラシで格闘してみた。

思ったより動作が鈍く、それほど危険な生き物じゃなさそうだ。

手で捕まえてみようと思ったが、万一刺されたら皆から馬鹿にされるだろうと思い自制した。

 

夜10時半ごろ夜会はお開きになり、僕達はリゾートホテルに宿泊することが判明した。ナンが全員分を手配した模様。

さっきのビューたちに案内してもらった。僕は同室の相手にビューを指名したが、皆に反対されてスタッフの男性と寝ることになってしまった。

 

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朝起きると、こういうホテルだった。

 

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大きな池とその正面に結構立派な食堂もあった。

池の中心には島があって、桟橋がかかっている。そこに行ってみると、かわいいウサギがいた。

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この赤い実は少し甘い。なんという実だろう。

 

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この大きな鳥は飼われているのか、天然物なのか判別できなかった。ズバリ、食べてみたいと思った。

 

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艶っぽい土地と豊穣の神様。

このリゾートホテルは素泊まりで一人405B。安い。

朝食はナンの親戚の家で。

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他の人は美味しいと言っていたが、僕にとっては、辛くて臭い不味い料理だった。ナンの好物の骨だらけの小鳥のミンチを食べたが、舌触り最悪、辛さ最強。

 

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飲料水は雨水。

屋根に降る水を水桶に集めるシステムになっていて、水桶を覗くとブヨの死骸がいっぱい。多分ボウフラもいっぱい。

恐る恐る飲んでみると、日本の水に近い感触。

タイの水道は、上流の石灰岩の山からの水なのでカルシウム分が非常に多い硬水。買うミネラル・ウォーターも文字通りミネラル成分が豊富。雨水は天然の蒸留水なので、ミネラルの少ない軟水。こちらのほうがカラダに良い。

下痢はしなかった。ちゃんと沸かしてから飲むからだ。

 

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朝食の様子。日曜日だからか約2時間かけてだらだらと食べる。正直、早く帰りたかった。

 

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迎えのビューの家の朝食風景。

外を歩いていると、「ここが昨日のビューちゃんの家だから行ってみなさい。」というので行ってみた。

突然の訪問にビューちゃんは恥ずかしげ。

 

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顔にはベビーパウダーがむらだらけに塗られていた。

 

ここはナコンサワンの片田舎。

ちなみに、ナコンサワンは「天国の都市」という意味らしい。ナコンは都市。バンコクはクルンテープ・マハ・ナコン(大都市)。

ナコンサワン県は、ピン川・ワン川・ヨム川・ナーン川が合流する場所にあって、合流後にチャオプラヤー川という名前に変わる。合流地点付近には、ブンボーラペットというタイ最大の淡水湖があって、その周辺には豊穣な湿地帯が延々と広がっている。雨季のチャオプラヤー川氾濫時には、付近の湿地帯すべてを湖の一部とし膨張しつつ水量調節の天然ダムの役目を果たしているとのこと。バンコクからは約240km離れているが、標高は24メートル。つまりチャオプラヤー川は10kmで1mの標高差しかない。アユタヤはバンコクから120km離れているが、標高差は僅か2m。

だから、直ぐに水が溢れる。日本の川とは様相が大分違う。

 

 

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