ノンタブリのイミグレーションは田んぼの中
少し前の話だが、ノンイミグラント・ビジネス・ビザの延長をしてきた。
以前、学生ビザを延長した際はバンコク在住だったので、ジェーン・ワタナの巨大な政府庁舎に行って更新した。そのノリで何も考えずにジェーン・ワタナに行き、順番を待つこと4時間。持っていった書類は100ページ以上。待っている間に書類が足らないことに気付き、モンにオフィスに戻ってもらって、それから市役所に書類を申請し、ジェーン・ワタナに戻ってきてもらったちょうどその時、僕の順番が来た。
「ギリギリ間に合ったね!」と気分よく書類を提出したら、
「ノンタブリの方は、ノンタブリのイミグレーションに行ってください。ここはバンコクだけです。」と。
その時の力の抜けようっていったら。
それで、ノンタブリのイミグレーションに行かないといけないわけだが、それが何処にあるのか分からない。役所で教えてもらった場所には、どうも何もなさそう。タクシーに聞いても分からない。
結局、プーの車で、いろんな人に聞きながら、田んぼしかないような田舎道を進んでいくと、、、
ありました。さほど大きくもない建物。周りは田んぼしかない。
なんでこんなに田舎の不便なところにイミグレーションがあるんだ?
仮にタクシーで来れたとしても、帰りのタクシーは絶対拾えない。土地勘のあるプーと彼女の車がなかったらビザ延長すら出来ないところだった。
あまりに呆れたので記念撮影してきた。
しかし、中はこんな感じで結構人がたくさん順番を待っていた。
僕は待つこと3時間。
一週間以上かけて用意した100ページ以上の書類を提出すると、担当官の顔は何やら問題がありそう。
その問題の詳細は、ちょっとここには書けない。指摘された問題は、過去に済んでしまったことで、今から解決することは不可能だし、ワークパーミットの時と同じように、そもそも無理な注文だった。
しかし、ビザはもうすぐ切れてしまうので、問題があろうがなかろうが延長してもらわないと困る。
そこら辺のところは、担当官も承知していて、ある特殊な解決方法を教えてもらった。
その方法の詳細はここでは書けない。警察に知れたら叱られるだろうと思ったが、タイのイミグレーションはタイ警察の一部署だった。そのような方法を取るのは僕のポリシーに反するので、自分の中で非常に悔しい思いをしたが、いろいろ検討した結果、不本意ながら、その特殊な解決方法を選択する以外にビザを延長させる方法はないと判断した。
翌日、その特殊な解決法で進める旨をイミグレーションに連絡してから、担当官の態度はとても変わった。LINEと電話番号をモンに知らせ、進捗状況を随時確認できるようになった。発行予定日より少し早く準備が出来た時は、先方から連絡してくれた。
「朝9時にここのオフィスは開くから、その少し前に来てください。そうすれば、裏から入って貰ってもらって、順番を待たずに10分程度でビザをお渡し出来ます。」という感じだ。
この後2回この不便な場所を訪れる必要があったが、とにかく彼らの指示に従って、なんとかノンイミグラント・ビジネス・ビザの延長(ワーク・パーミットの切れる1年間)を取得でき、同時にマルチのりエントリー・パーミットを貰うことが出来た。空港で手続きするよりも安くすんだ。
ノンイミグラント・ビジネス・ビザの延長なんて、ワーク・パーミットがあれば、その場で簡単に出来ると思っていたのだが、それは大誤算だった。必要な書類を得るのに、ノンタブリのあっちこっちに分散している役所に何度も足を運び、一つの書類申請のために50ページものサインをする必要があった。ワーク・パーミット取得の時も、大分苦労したが、それ以上の苦労だった。
タイではすべてのコピーに僕のサインが要るので、ビザ延長のために要したサインは、500個を軽く超える数だった。
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