ワークパーミットよもやま話:ビジネスビザ取得
僕の前に背広姿の男たちがビジネスビザ申請のために順番を待っている。
順番が来ると、パスポートと書類を出すのだが、その書類の量が少ない。多分僕の5分の1ほどの厚さしかない。
大使館の担当員は、書類をさっさとチェックして、
「はい、では明日のお昼以降にビザを取りに来てください。マルチで22000円です。タイに行ったら、必ずワークパーミットを取ってください。」と若い男に告げた。
書類のチェック時間は僅か2分。
次の背広男も同様。少ない書類に短い時間で申請が終わった。
「はい、では明日のお昼以降にビザを取りに来てください。シングルで9000円です。タイに行ったら、必ずワークパーミットを取ってください。」
僕の場合とエライ違いだ。僕はこのために何度ここに来ただろうか。
ビジネスビザもワークパーミットも、既にタイに進出している会社で働くために取得するなら、とても簡単に取れるのだ。旅行ビザと大差ない。多くはBOI企業だろうから、提出資料は少ないし、多分書類は会社の人事が用意してくれたんだろう。ワークパーミットもBOIのワンストップサービスカウンターに行けば、多分即日発行である。
それに比べて、初めてタイで会社を起こし、BOI企業でもなく、その会社のサイン権者がワークパーミットのない自分自身しかいなくて、しかもライセンスが必要な業種である場合(つまり僕のケース)は、インターネットやコンサルタントの情報が役に立たないほど複雑怪奇だ。
自分の番が来た。
「その封筒には何が入っていますか?」
「トートー3の Confirmation letter です。」
「ちょっと見せてください。ああ、分かりました。これのコピーありますか?」
「いえ、オリジナルを持ってきました。」
「ここはコピーで大丈夫です。オリジナルはワークパーミット申請の時に必要ですから、コピーを取ってから、また来てください。」
コピー機が担当官の後ろにあるのだから、そこでコピーを取ってくれれば済むのにといつも思うのだが、コピーを忘れた自分の落ち度だから仕方がない。大使館を出て、5分ほど歩いたところにあるコンビニに行ってコピーをとり、書類を再提出した。
モンと自分とで用意した、ひょっとして要求される可能性のある20種類くらいの文書は、何一つ返されずに、全部大使館にファイルされた。
「はい、では明日のお昼以降にビザを取りに来てください。シングルで9000円です。タイに行ったら、必ずワークパーミットを取ってください。」
翌日、大使館に行くと、すぐにビジネスビザは貰えた。簡単なことのはずなのに、随分回り道をしたものだ。
これでタイに入国してワークパーミットを申請すれば、”余程のことがない限り”ワークパーミットは数日内に発行される。
まだほんの入口なのに、こんなに時間と労力をかけて、この先一体どうなるのだろうと思わないでもないが、牛歩ながら前進はしていることは確かだ。
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Topic : タイ・バンコク
Genre : ForeignCountries