ニッパヤシ
アンパワー水上マーケット (ตลาดน้ำอัมพวา/タラートナームアンパワー)に行った時に見た奇妙で大きな実。このジュースを売っていたのに、素通りしてビールにしてしまったことを後悔した。
熱心な読者がいて、この実のことを調べて教えてくれた。
それによると、この植物の名前は、ニッパヤシ。ウィキペディアを見ると、
「ニッパヤシ(学名: Nypa fruticans Wurmb)はヤシ科の植物であり、熱帯から亜熱帯の干潟などの潮間帯に生育するマングローブ植物。なおニッパヤシ属で現存するのは本種一種のみの一属一種であるが、近縁種の果実は7000万年前の地層から化石として発見されている。」
とある。一属一種の生きた化石。道理で見たことないわけだ。でも、この植物、沖縄の西表島のマングローブにも生えていて、マングローブで有名な船浦のニッパヤシ群落は日本の天然記念物に指定されているのだそうだ。船浦のマングローブは25年ほど前に行ったことがあるが、この実には気が付かなかった。
なお、タイ語でニッパヤシの木は、ตน้ จาก
このでかいニッパヤシの実を ลูกจาก
モチ米の粉にココヤシ、砂糖を加え、ニッパの葉に包んで焼いたニッパ菓子をขนมจากといい、パークナーム(サムットプラーカーン)の名物。
とのことです。
植物全体はこんな感じ。
ホタル鑑賞ツアーに行った時に、いっぱい見ました(ホタルのこの樹にはいません)。
アンパワー水上マーケットに行った時、とある寺院で、モンが「このジュースは甘い汁が出る高い木から摂ったもので、美味しくてタイ人はよく飲む。その汁を集めてお酒も造られる。」と言って勧めてくれたので、飲んだことを思い出した。先ほどモンに確認したらตน้ จากで間違いないとのこと。
つまり、僕はこのジュースを「飲んだことがあった」のでした。
ちょっとサトウキビに似た素朴で美味しい飲み物でした。
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