屋根の茅葺き遅々と進まず
1日4000バーツも払って5人のチャン(技術者)を使っているのに、北海道の白川郷モドキの屋根は遅々として進まない。
僕らのワーカーなら5倍の速さで出来ると思うほど、彼らの仕事は遅い。
トタンを1面張るのに1日、1面のトタンに竹竿で茅葺きを留める棚組を作るのに1日以上掛けている。
「3階建てと同じ高さなので慎重にやらないと危ない」
というのが業者の言い訳だが、まともな足場を作らないから駄目なんだと言いたい。
期日までに建ててくれれば文句はないが、こんなに人件費を使ったら、予算オーバーになって建築中断となりかねない。
茅葺きの茅は届いたが、僕が見る限り量が全然足りない。
窓も届いたが窓枠を固定する柱や梁はまだない。
それなのに、もう契約建築費85万バーツの8割近くを既に使ってしまっている。
絶対足りなくなると思う。
お金が足りなくなって工事が止まるのは、タイでは日常茶飯事。契約業者の責任だが、彼らにお金があるわけじゃないので、責任の取りようがない。
この白川郷モドキは今年の目玉なので、未完成は許されない。結局、僕等が予算をオーバーして払わざるを得ない。
こういうところが、ちゃんとした業者がいないタイの泣き所(中国もか)。
予算内で、計画の仕様通りに、期日を守って建設を完了する日本の業者は凄いと思う。