カルシウム除去イオン交換樹脂タンク

僕らのカオヤイの新居には水道があるが、それは所謂簡易水道であって、水源は近くの井戸水。

特に除菌が行われている訳でもなく、単に砂と活性炭で濾過しているだけである(多分。もしかするとそれもないかも。)

何時も透明で綺麗であるが、カルシウム濃度が高過ぎて、色々な問題を起こす。

先ずは、殺菌しても飲めない。所謂ミネラルウォーターよりもイオン強度が高い。

実際にカルシウム濃度は、乾期にはほぼ飽和の15g/リットルに近いと思う。

炭酸カルシウムが至るところで蓄積し、あらゆるバルブやコックを傷める。

何しろ、鍾乳石のツララが出来るほど。

飲料水や料理に使う水は、20リットルで50バーツ以下の逆浸透膜濾過水を使う必要がある。

けれど、食器洗い、手洗い、シャワー、お風呂に問題が起こる。

コックが詰まるだけなら、1~2週間に一度溜まった炭酸カルシウム結晶を洗い流せば良いが、お湯を使うシャワーやお風呂の湯沸かし器が短絡して壊れる。

僕のお風呂用の8000kwの電気湯沸かし器は、一年間で3回食壊れた。約10万円の損失になる。

そこで、思い切ってイオン交換樹脂によるカルシウム除去装置を設置することにした。

イオン交換樹脂については、若い頃から散々使ってきたので、良く知っているはずが、井戸水のカルシウム除去となるといまいち原理や再生方法がピンと来なくてためらっていたが、ともかくやってみることにした。

設置した装置は下記の如く。

簡易水道の水を2トンタンクに入れる前に、中心の50リットルタンク内のイオン交換樹脂に通す。

すると、水道水中のCaCO₃やCaCl₂のカルシウムイオンをキレートする。

イオン交換樹脂なので、度々再生してあげないといけないが、それが面倒臭い。

それで僕はちょっと値が張るが全自動のシステムにした。

値が張ると言っても、4万バーツ(15万円)以下なので何とか耐えられる。

標準では月に一度くらい塩化ナトリウムで再生しないといけないが、ここはカルシウム濃度が特に高いし、イオン交換樹脂を高活性に保ちたいので、僕は一週間に一度、昼間に自動再活性化処理をするように設定した。

超硬水を軟水化するこの装置を設置してから、持っている硬度計でTDSがどう変化したかは、マダ測っていないので分からない。

しかし、身体を洗った時に、水質が変わったのは実感出来る。

石鹸の泡がなかなか流れ落ちないのだ。

それと、歯磨きの際、少しだけ水が塩辛く感じる。

だから、多分ちゃんと機能しているんだろうと思う。

超軟水の日本では予想も付かなかったことだが、飽和の炭酸カルシウム水はとても使いにくい水だ。

(特に植物の水遣りには最悪)

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