カオヤイの守護神
カオヤイのジャオポーこと守護神(その土地に伝わるゴッドファーザー若しくは統領)は、カオヤイ国立公園の入口を入って直ぐの所にある。
外国人はカオヤイ国立公園の入園料が400バーツとボッタクリだが、「ジャオポーにお参りに行くだけ」といえば、無料となる。
昨日、そのカオヤイのジャオポーに行った。そこに行くのは数え切れないほどだが、思い出深いのは2年前。僕が交通事故にあって治っていちご園に戻ってきた時だった。
入院中にマシュマロちゃんは、カオヤイとワンナムキアオのジャオポーに行って、僕の回復をお祈りしたそうだ。
僕は運良く大した後遺症もなく数ヶ月で回復した。
それは、マシュマロちゃんが言うには、ジャオポーが救ってくれたお陰なんだそうだ。
だから、そのお礼に10万バーツ以上のお金とお供物を持ってお礼に行ったのだった。
正直言って、10万バーツもの大金をジャオポーにあげるなんて実に馬鹿げている。勿体ないの一言。
ジャオポーは、別に神様じゃない。ただの昔のえらいさん。
お酒好きで、油っ濃いのが好き。鶏を飼って食べることや豚肉を食べるのが好きな贅沢豪族。
どうしてそれが崇め立てられるのか分からない。
宗教的には、仏教とは全然違う。むしろヒンドゥー教に近い気がするが良く分からない。
お祈りの言葉は、タイ語じゃなくて多分サンスクリット。
そなのに、タイ人は皆暗記している。僕ですら、50%暗記した。
日本人がみんな覚えてるけど意味は知らない「南妙法蓮華経」とか「南無阿弥陀仏」みたいなものか。
カオヤイのジャオポーに限らず、何処のジャオポーにも動物の焼き物が飾られる。
かつては、動物の肉体自体が捧げられたと思うが、それでは可哀想なので、今では焼き物になった。
とは言え、お祈り時には本物のお酒、鶏、豚などが捧げられる。
ここから下は、ぼくらのお供物物。
鶏の焼き物
今回のお供物は、併せて18000バーツ。奉納金は聞いてないので知らないが、多分5000バーツ以上。
これはどうかと思う。
何故、今回カオヤイのジャオポーに行ったのかといえば、マシュマロちゃんと妹さんの母親がベトナムに発の海外旅行傷害!い行ったのだが、無事に帰ってきたのでそのお礼なんだそうだ。
僕は知らなかったが、母親が旅立つ前に、無事を祈りに行ったそうだ。
その祈りをジャオポーが叶えてくれたのでお礼に行った訳。
なんか、旅費より高いぞ。
こういう古い宗教的なものを信じる気持ちは尊重したいが、現世の煩悩に染まった僕には、勿体ないとしか思えない。
カオヤイのジャオポーにはお供物を持ってくる人が多いので、お供物を置いておく場所がない。だから、お祈りしたらお供物は全て持って帰らなければならない。
奉納した現金は持って帰らなくて良いのが面白い。
僕らがお供物したお酒は本物で、僕の大好物なので、自宅に持って帰って毎晩の楽しみにしている。
- Related Entries
-
- ラムダさんとの会話 (Oct. 04 2022)
- カオヤイの守護神 (Aug. 05 2022)
- シャムリアップ紀行:バンテアイ・スレイ 女の砦 (May. 17 2018)
- シェムリアップ紀行:食えなかったシジミ (May. 15 2018)
- シェムリアップ紀行:Banteay Srey Butterfly Center (May. 14 2018)
- シェムリアップ紀行:遺跡の岩ラテライト (May. 11 2018)
- シェムリアップ紀行:ラピュタとトゥームレイダーその1 (May. 10 2018)
- シェムリアップ紀行:微笑みの無い国 (May. 06 2018)
- トライポフォビアと蓮の実 (May. 06 2018)