電源トランス工事
北海道フラワーパークは電気を沢山使うので、遠くから引っ張って来る一般家庭用220Vの電源では足りなくなる。
いろいろと経緯があってが(詳細は省略)、メイン道路に沿って走っている高圧電線から、フラワーパーク専用に高圧電線を引き込んで、トランスで220Vに落とした電源をフラワーパークで使うことになった。
そのトランス設置工事費用がめちゃんこ高くて驚く。50kVA用が25万バーツ、100kVA用は29万バーツ。信じられん。(kVAという単位は今まで僕は使ったことがなかったが、ざっくり言えばkW(キロワット)とほぼ同じようだ。)
フラワーパークには、冷凍庫4台、冷蔵庫3台、エスプレッソマシン1台、高出力ポンプ3台、照明器具その他の電機製品40器くらいあるけれど、50kVAあれば220Vの電源でトータル225A使える訳だから、十分余裕があると思い50kVAにした。
とはいえ、25万バーツは今時の円換算で90万円である。それを自費で出費しないといけないところが、これまた信じられん。
トランスを設置して、今後沢山電気を買ってあげる訳だから、電力会社が負担するのが日本の常識と思うが。
タイ地方電力供給公社PEAは文字通り公社であって、営利企業ではないので、そうなるのだろうか?
毎月3万円の電気代30ヶ月分に匹敵する訳なので、絶対に元は取れないが、電圧低下させずに電気を使うには他に方法はなかった。
さて、その工事が始まった。
先ずは傾いていた電柱を新しく真っ直ぐなのに変えた。
左側の高圧線から中央の電信柱の電線に繋ぐ。この仕事はタイ地方電力供給公社PEAが行う。
いろんな部品を持ってきた。
幹線道路の高圧線から300メートル引き込んだ所にトランスを設置した。クレーンで50kVAのトランスを地上2.5mに持ち上げた。人力では無理。
コンクリートの足場は、この土地を借りた時から既にあった(使った形跡はなかったけれど)。
この作業は民間の電気工事業者
トランスと引き込み高圧線を接続。
そこからをフラワーパーク内の220V4線に繋げる。
これが完成すると、フラワーパーク内の何処からでも、電気が足りなくなる心配をせずに電気が使えるようになる。(電圧が200Vを下回ると、多くのポンプや冷蔵機器がちゃんと動かなくなる。日本でも90V切ったらやばいでしょう。)
これで頻繁な停電も減るはず。(アイスクリームを何度駄目にしたことか。)
なお、トランス設置代25万バーツの半額は、3年後の借地契約の終了時に地主が買い取ってくれる契約になっている。(4年後も土地を借りる場合は、半額買い取りは無くなってしまう)
フラワーパークは、なんだかんだとお金がかかる運命みたい。