生贄を精霊に捧げる
昨日、モン族の精霊信仰に基づき、豚の生贄を土地の精霊に捧げた。
これは毎年やっていることである。
これをやらないと精霊は怒り、来期の活動に災いをもたらすと信じられている。
とはいえ、最近では厳かな祈りは簡略化して、専ら豚を解体して皆で食う事に専念している。精霊よりもワーカーに捧げる会みたいだった。
以下、余り残酷な写真は避けて、様子を記録した。
豚は7000バーツで予約していた大きな豚だった。多分70kgはありそう。とすると、1kg当たり100 バーツとなる。
首から心臓まで大きなナイフで一突きして殺す。鮮血を精霊に捧げる。その後、バーナーで体毛と表皮を焼く。
焼いた表皮を削ぎ取ると、あとは全部食べられる。
内蔵で捨てるところはない。消化管は内部を洗って煮て食う。
はじめに食べたのは、心臓と肺を煮た物。次に美味しい肉を焼いた物。豚は若くて、死後1時間程度なので、肉はとても美味しい。
蝿が恐ろしい程寄って来たので、トリモチのハエ取り紙で捕獲したら、あっという間にご覧のように真っ黒に。
僕があげた地鶏は良く懐いて、このように抱いて持ち上げてもじっとしている。
近所の仲間も加わり、ガキンチョも入れて総勢30名ほどの宴が続く。僕はビールを飲みすぎて、夜8時半頃に就寝。
食べ切れない肉は皆で分けて、数日分のおかずにしてもらった。
豚代ビール代等で2万バーツ強掛かったが、この日の収入分で賄えた。
この行事が終わると、今期の終了は近い。
今月末で、9名のワーカーが田舎に帰る(ここも田舎だが)。
5年間務めたワーカー夫婦は、来月からワンナムキアオの別の場所で自分たちのいちご園を始める。
4月からは、マシュマロちゃんと僕とマシュマロちゃんの友人の3名だけになる。
いちご園もフラワーパークも、山々は真夏の様相。
ソンクラーン前にこんなに緑一色の山になるのは異例だ。もう雨季真っ盛りの様で、本当に時間が一月早く回ったみたいだ。