いちご園の裏の利用方法
カオヤイいちご園の後ろの原野には、今まで殆ど入ったことがなかった。
カオヤイからの沢ラムタコーンまでは、毎日の様に通っていたが、その中間の数百メートルの藪は、藪が深すぎて入って行けなかったからだ。
ところが最近、土地のオーナーが、大きなシャベルカー2台で割と綺麗に藪を切り拓き、
「この土地の全部をお前達に使わせてやるから、フラワーパークでも何でもいいので、綺麗に開拓してくれて。」
と言い出した(価格の話は全く聞いていない)。
多分、毎年の藪払いに疲れた(多分一年に2回、1回当り5万バーツ以上掛る)のに加え、北海道フラワーパークの繁盛ぶりを見て、同じ様にやって欲しくなったのでは?と思う。
その土地は、売りに出してから6年経つが、高すぎるのと不景気とが相まって、売れる気配がない。
何もせずに寝かせておいても、今までなかった固定資産税が取られるだけで、寝かせておくメリットがない。
それで、僕らにフラワーパークの話を持ちかけて来たのだと思う。
その土地は、開拓すればとても美しい土地になる。
だいたい、23ライ(37000平方メートル)ほどある。
現時点でこんな感じ。
今まで見たことがなかったラムタコーンの伏流水を見つけた。普段は流れてないが洪水の時だけ流れる川。
真っ赤な花が咲く美しい大木が数本生えている。
普段使うラムタコーン川迄来たところ。
マシュマロちゃんは、この土地にグランピングをやりたいという。
美しく、自然がいっぱいで、車の音も聞こえない此処は、自然を真に愛する人のキャンプには確かに最適と思える。
そして上の2つが、僕らにも出来そうなグランピングテントのイメージ。
でも、ここでグランピングをやるには幾つかの問題点がある。
それは、
① 年に数回以上野性象が出没する。先日も新しい足跡を見つけた。もし象が来たら、キャンプごっこなんかしてる場合じゃない。
② 年に数回洪水で水浸しになる。先の伏流水がその証拠。去年もこの区域一面が川になった。
③ お風呂や食器洗いに使えるきれいな水がない。水道も簡易水道もない。井戸を掘れば、井戸水はあると思う。
④ 人手がない。なにしろグランピングに来る客なんて都会人だから、「あれがない」、「これがない」と煩いに決まっている。「蚊や虫が居るから何とかしてくれ!」と騒がれたら、ボクはきっと「お前なんかさっさと家に帰れ!」と言ってしまいそう。
⑤ 焚き火禁止区域。キャンプファイアーや花火遊びなんかして、カオヤイ国立公園の森が燃えたら一大事。
などなど。
決定的なのは、僕はそういうグランピング志向のお客様のお世話が大嫌いで、絶対やりたくないこと。
だから、グランピングなんかやらない。
でも、他に利用できる良いアイデアがあったら考えてみたい。
フラワーパークやっても、街道から見えないし、遠いしで、きっとお客さんは来ない。
コンクリートやアスファルトを使った大規模開発は、借りてるだけの土地なので出来ない。
僕は一週間考えたが、良いアイデアは何一つ浮ばなかった。
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