3年越しのサパーン

3年くらい前からマシュマロちゃんから造ってくれと頼まれていたサパーン(橋)を、新しいフラワーガーデンの地にやっと造ることが出来た。

タイ語でサパーンとは橋の意味が主だが、橋というのとは違う。

尾瀬にあるような木の遊歩道で、少し地面より高く作ってあって、足元の植物を踏まずに、水にも濡れずに歩けるようにしてある道のこと。自然観察地やフラワーガーデンなどに良くある。適当な日本語が思いつかないので、サパーンと言うことにする。

どうして今まで作れなかったかと言うと、意外と作るのが難しく、材料費が高く付くから。

実は去年も一昨年も、サパーンを作ろうとして材料の木を買ったのだが、どうにも上手く出来そうになくて頓挫していたのだった。

それを今年はワーカーの力を借りて、フラワーガーデンに作った。








幅120センチ、高さ70センチ、長さ35メートルの大作である(と本人は思っている)。

中央部分に、高さ150センチで広さ3メートル4方の見晴らしスポットもある。

このサパーンの目的は、写真スポットである。ここに登ると、背の高いバーベナが眼下に観果たせる。見晴らしスポットには、洒落たテーブルと椅子を置いて、広い花園を背景にインスタ映えする写真が取れるという寸法。

今まで作れなかった1番の原因は、良い木が無かったから。不思議に思うかも知れないが、タイには建築に使えるような立派な木はもう無い。全て伐採し尽くされていて、あるとしても国立公園等伐採出来ない場所にしかない。森や林はあるが、ろくでもない使えない木ばかり。

僕がよく使う直径10センチ前後の安い丸太はユーカリ材で、すぐに腐るのでサパーンには使えない。
去年と一昨年は、海外産のスプルースや松(SPF)のパレット廃材を買ったのだが、丈夫に作るのはかなり難しそうだった。

今年は、マシュマロちゃんが買って来た古い家を解体した時に出て来る廃材があった。

ざっくり半分は難ありだったが、半分は良品だった。良品は、昔のタイの森から切り出したとても丈夫な木材で、新品はもうタイでは買えないような代物。物によっては100年、200年前の材木ではないだろうか。

物凄く重くて分厚い。釘も入らない程硬い。

表面は酷く傷んでいるが、カットしてみれば傷んでいるのは表面の1~2ミリで、内部は全く傷んでいない良質の木材だった。

こういう古材をマシュマロちゃんは、6月に2トラックいっぱいに買って僕を驚かせた。総額なんと4万バーツつまり14万円もした。




これが廃材群。


こうなったらサパーンを作るしかないとなった訳である。

約50箇所に穴を掘り、石とコンクリートを入れて基礎を作り、その上に3x1.5インチの
錆びないメッキ塗装された角パイプを立ててコンクリートで固める。

その鉄パイプの柱と柱を丈夫な板でボルト締めで繋げる。

その上に板を並べて床作った。

敢えてサイズは揃えず、塗装もせず、自然風に作った。

男4人で1週間掛かった。

多分これ年単位で使える気がする。



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サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった親父。
タイに来て早10年。挑戦と冒険の心を忘れずに、異国でセカンドライフを謳歌している60代のオヤジです。

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