おにぎり
僕らは、お米だけはちょっと贅沢して、一番高いホーンマリと言うジャスミンライスを食べている。
自分達だけじゃなくて、住込みワーカーに買ってあげているお米も同じだ(訳者注:この点は凄いでしょ? 普通は2級米だよ。)
そのホーンマリに水を多めに入れて時間を掛けて炊くと、日本のお米ほどではないが、少しもっちりして美味しいご飯が出来る(普通ホーンマリは少な目の水で硬めに炊く)。
昨日、マシュマロちゃんが多めのお米に多めの水を入れて炊いたので、炊飯器てんこ盛りのご飯が出来た。
翌日(つまり今日)は、ワンナムキアオのマシュマロいちご園に行って働くつもりだったので、
「今、丁度いろんなおにぎりの具が沢山あるから、僕が美味しいおにぎりを作ってあげる。明日は、それを持って行こう!」
と提案したら、彼女は妙に盛り上がって、おにぎりなんて作ったことも無いくせに、
「私が作る。どうやって作るのか言っちゃ駄目よ。自分のやり方で作ってみたいから。」
と言って、サランラップの上でいろんなおにぎりを作り出した。
日本の友人がシアリスと共に送ってくれたので、ふりかけの素や海苔など、普段は無いものが沢山有ったのだった。
彼女のお気に入りは上の2つ。
全部で6種類以上織り交ぜて使って、おにぎりが沢山出来た。
おにぎりは、便利で安上がりで健康的で美味しい日本の食べ物だ。
海苔があるから、手がべとつかず、ご飯も溢れにくい。
少々手が汚れていても、支障なく食べられる。
食べても手が汚れない。
紙だと食べられないけど、海苔だと美味しく食べられる。しかも栄誉がある。
おにぎりと言う物を始めて食べるモン族の住込み幼妻も、そういった点を感心していた。
お皿や茶碗やスプーンがなくても、2歳のガキンチョが車の中で溢さず食べられた。
やっぱり日本は良いなあ。
タイにはタイの良さがあるけれど、日本人のジジイにはやっぱり日本の方が良い。
日本に帰りたくなってきた。