バンコク非常事態宣言
中共コロナ蔓延で、タイ全土は今年3月から半年間ずっと非常事態宣言下にある。
これとは別に、今月15日からバンコクで新たな非常事態が宣言された。
日本でもニュースになっているので、皆さん既にご存知と思うが、この非常事態宣言は反政府、政治改革、王室改革を求める若者たちによるデモ活動を抑える為に出された。
始めはタマサート大学のようなハイレベル大学の学生が中心の活動だったが、最近では参加者は高校生から大人の知識人まで広がっている。
政府は、非常事態宣言に伴い、5名以上の集会を禁止したにも関わらず、デモ隊はそれに従わず、週末は連日数万人単位のデモがバンコク各地で行われた。
バンコク各地で通行止めやMRT閉鎖が実施されたので、一般人の生活にも影響が出た。
今のところ、警察による放水と数十人の逮捕に留まっているが、この先政府側とデモ隊側の衝突がエスカレートする可能性がある。
タイの若者が求めているものは、
プラユット首相退陣
真の民主主義
王室改革
脱階級社会
などを求めているようだ。
タイの若者は、クーデター以降の政治や、階級社会にうんざりしており、社会全体の変革を求めて決起した。
こうした動きは、香港の若者の戦いに感化され、影響を受けているように思える。
カオヤイの田舎に住んでいると、バンコクでのデモは遠い世界の出来事で、ニュースでしか聞こえてこないが、若者の反発や願いは真っ当でよく理解出来るので、どんどん活動すれば良いと思う。
タイが中進国から脱する為には、こうしたデモも必要なステップの様に思える。
もしもタイ政府が、平和的なデモを力で封じ込めるだけなら、中国や香港と大差ないことになり、世界の恥となる。