プールアにて
マシュマロちゃんの腹違いの弟さんの所で子供が産まれたので、妹さん夫婦と一緒に、片道7時間掛けてタイ北部ルーイ県の街プールア迄見に行ってきた。
僕自身は、他人の赤ちゃんなど別に見たいとも思わないが、子供好きのマシュマロちゃんがどうしても行きたいと言うので、仕方なく付いて行った。
ルーイには何度か行ったことがある。
高地にあって美しい自然があって、花の苗の産地だ。
いちご園も多く、弟もいちご園をやっているので、様子を見たかった。
この時期は流石に未だいちごは定植してなかった。しかし、来月にはもう定植すると言う。
ここは標高680メートルあり、1500メートル級の山に囲まれている為、乾季の気温がとても下がる。
8月に定植すれば、年末年始には第二波のピークになるらしい。
羨ましい話だが、バンコクから遠いので、バンコクの金持ちや外国人は余り来ないとのこと。
お金が無いくせに、いちごのハリボテや看板は僕等より立派に作ってあって感心した。作り方を聞いたが、僕らに出来る気はしなかった。でも、かなり参考になった。
いちごが無い間、彼らはスーパーホットな唐辛子を栽培していた。
今が丁度収穫時期で、20人近いワーカーを雇って収穫作業をしていた。
山の手前の5ライ約8,000平方メートルが唐辛子畑。
20人くらい雇って収穫していた。一人当たり一日50~80キロ収穫するらしい。
良く熟した赤い実しか目立たないが、良く見ると無数の青い実がある。
今は唐辛子が割と高く売れ、キロ当たり45バーツくらいだそうだ。1人50kg20名とすると、45x50x20 = 45000バーツとなる。何回収穫出来るか知らないが、人件費、肥料代、農薬代、ウォーターシステム設置代と地代を引くと、あんまり儲からないそうだ。
訪れた日、丁度弟さんは自分たちの掘っ立て小屋を新築していた。旧母屋が手狭になったのと、赤ちゃんが産まれたことで、新たに一週間くらい掛けて一人で建てたらしい。
これがその家で、丁度僕らがワンナムキアオに建てた家と同じ広さと平面図だったので驚いた。
屋根は薄い鉄板だが、その他は木と竹と釘で作ってある。
去年までの僕らの掘っ立て小屋と基本的に同じ構造。
経費は約10000バーツだったらしい。そんなもんだろう。
木を土に埋め込んだ柱なので、2年で虫と黴が食って腐る。
僕らの新築仮宿は25000バーツで2.5倍もするが、耐久性はそれ以上だろうから、僕らの仮宿の方が一枚上と思った。
弟さんも、もしお金がもう少しあったら、僕らと同じようにしたかったが、手持ち資金がなかったので旧来の掘っ立て小屋しか出来なかったと言った。
なるほど、骨身に分かる理屈だった。
ここに来た主目的の赤ちゃんは、元気で健康そうな男の子だった。良く眠り、直ぐにお乳が欲しくなって泣く。お乳を飲むと、またすぐに眠る。
胃のない胎児だったTJとは大違い。この子なら、楽に育つだろう。
子供大好きなマシュマロちゃんは、赤ちゃんを取り上げて抱きっぱなし。
盛んにキスするので、ウイルスが伝染るからキスするなと叱った。ウイルスと言っても中共コロナじゃない。無数にあるヘルペスとパピローマ等のウイルスだ。
訪ねた夕方は、僕らの奢りで飲み会。
2500バーツ程で20名が飲み食い出来た。
長閑で美しい風景だ。とても癒やされる。
その夜は近くのリゾートて泊まった。古くて小さなリゾートだが、田んぼに面したコーヒーショップもある田舎風な宿だった。ベッドが固くて背中が痛くて熟睡出来なかった。
翌朝妹さん夫婦の娘を連れて散歩した。田んぼの上の桟橋遊歩道。こういうのがタイ人の好みなのだ。
田植えの直後の田んぼ。田植えと言っても、機械じゃないので、全然列をなしてない。
子犬が8匹もいて付いてきた。向こうに見えるのがリゾートとコーヒーショップ。
この娘は、僕が長く子守したので、何故か可愛く感じる。
初めて見る種類のクロアゲハ。
Papilio memnon