帰って来たTJ
胃のない胎児ことTJが15日間の入院から昨日帰って来た。
えっ、また入院してたんだって!?
そうなんだ。入院の理由は体重が全然増えないから。
Covid騒ぎで延期になっていた定期検診に行ったところ、あまりの低体重で入院となったのだった。
なにしろ、この半年間全く体重が増えてない。
僕が付けさせた体重の記録表も持って行った筈だ。
「まだミルクをしっかり飲ませないといけない。」
と医師は言った。
だけどミルクは嫌いで飲まない。
そこで医師は、鼻からチューブを刺して無理やりミルクを飲ませた。ちゃんと飲んだが、鼻からチューブ刺すのは厄介だし、子供は泣いて嫌がるし、血も出る。
そこで、鼻にチューブを刺すのは止めて、50mlの注射筒で口の中に噴出させて無理やり飲ませた。
それでも飲んだらしいが、嫌がることは嫌がる。気管に入ったら不味い。
「喉を拡げるしかないな。」
と言うことになって、バルーンか何かを突っ込んで少し拡げたらしい。
けれども、ミルク嫌いが治る訳じゃないので、結局ミルク飲ませ作戦は失敗に終わり、昨日帰って来た。
帰ってきた時の体重は6.5kg。
入院時と変わらないどころか、半年前と変わらない。
だけど、見た目元気になった。
相変わらず、手足は骨皮筋右衛門で、1歳半になるのに未だに這い這いも出来ない。何故、体重が増えないのか分からないが、多分内臓の何処かがちゃんと働いてないんだろう。
僕は言いたくはないが、この子は長く生きられないと思う。小学校に入れるかどうか。
こんな子なのに、お父さんは可愛くて仕方がないらしい。
体重は増えないままだが、見た目元気そうだし、久々にハムケンと会ったのに、ちゃんと覚えていたらしく泣かなかったのが偉い。
取り敢えず、退院はお目出度いので、今夜はムーカタで夕食をご馳走することにした。
その続きは次項にて。