水道代の一大事
雨季の筈なのにこのところ長く雨が降らなかった。
タイのメインのダムの貯水量は軒並み5%を切って、事態は半端じゃない。
僕らの借家の簡易水道も度々涸れて、蛇口を捻っても水が出ない。出てもシャワーの高さ迄水が上がらない。
僕らは日中は農園仕事で家には居ない。居るのは夜だけ。
蛇口を捻って水が出る確率は30%。出てもチョロチョロで使い物に。ならない確率が50%。
けれども、家に帰ったとき、たっぷりの真水のシャワーが浴びたい。
そこで、50リットルタンクに水を溜めるようにしているのだが、水が出て来ないのが原因でたびたび蛇口を締め忘れてしまう。
すると、野良仕事中に誰もいない借家に水が出しっぱなしになり、50リットルのタンクは軽くオーバーフローし、延々と垂れ流しになる。
この辺りの簡易水道代は安く、二人の生活では通常60~70バーツ。4~5人だと140~160バーツが普通だ。
ところが、二人しかいなくて、朝から夜迄農場で働いている僕らの借家の水道代は、先月350バーツ、今月500バーツと来た。
水が出なくて不便しているのに、価格からはまるで10人以上が住んでいるような水道代で、徴収係のおばちゃんも当惑している。
家の前のおばちゃんも、高過ぎて何かおかしいと寧ろ大騒ぎしてくれている。
いつも水が出ない為に、タンクに溜めて置くしかないが、水が出ないが為に、蛇口を締め忘れてしまうことがあるという理由で水道代が高くなるのは、締め忘れた僕らが悪いとはいえ、ちょっと気持ち悪い。
まあ、月500バーツなら、日本と比べれば随分安いし、家計に響くという程じゃないが、使えなくて不便しているのに、高いお金を払うのは癪だ。