竹泥棒
いちご園に貼るマルチを止める為に竹が要る。
例年竹林のオーナーに安い謝礼を払って竹を採りに行くのだが、この頃は良い竹が少なくなって来た。
そこで、毎年のように道を挟んだ目の前の薮に竹を盗みに行っている。
そこは、以前リゾートホテルだったらしいが、もう10年以上放置されている。
そこに植えられている竹は、黄色と緑の縞模様の園芸種だが、今やかつてのリゾートホテルを押し倒す勢いで生えまくっている。
この藪の奥に竹がある。
ここの竹は肉が薄く竹細工には持ってこい。
竹は材木屋で買えば1本70バーツくらいで買えるが、肉厚過ぎて僕らの用途には向いていない。と言う訳で、毎年失敬している。
この黄色っぽい竹が良いのだ。
こんな風に、かつては整備された土地だった。
しかし、今は訪れる者は竹泥棒と野生ゾウだけになってしまった。
ゾウの糞がいっぱい。
多分野生ゾウの物。先日も野生ゾウはこの森に逃げ込んでいた。
ワーカーが竹泥棒をしている間、僕は野生ゾウが出て来ないか気が気でなかった、
竹は20ー25センチ程に切って、それをナタで細い短冊にする。それでマルチやウォーターシステムのチューブを止めたり、アサガオの行灯を作ったり、兎に角何でも作れる。