胃のない胎児5:いざチュラロンコーン医学部病院へ

住込みワーカー夫婦の子供は、食道と胃が繋がっていなかった。

お母さんは、乳児の胃に開けた穴つまり胃瘻からミルクを飲ませて育てた。医師から命が繋ぐのは70%と言われたが、6か月間命は繋がり、いよいよ胃と食道を繋ぐ手術の時がやってきた。

前にも書いたように、この手術を含め、これまでの治療費はタダである(全額公費負担)。

コラートはタイ第二の都市だが、その手術が出来る医師がいないということで、バンコクのチュラロンコーン病院で施術することが決まった。

今まで待ったのは、体重が6kg以上に増えるのを待っていたから。実のところ、このひと月の体重増加は芳しくなく、未だ6kgに届いていないが、いよいよ明後日月曜日がチュラの医師とのアポイントメントの日なのだ。

住込みワーカーはクルンテープなんて道も分からず怖くて行けないと言うし、多分医師の話もチンプンカンプンだろうから、僕らが病院まで連れて行くことにした。

月曜日の朝は、通常クルンテープ行きの街道は何処も大渋滞で、何時に着くやら分からないし、運転するのもイライラする。夕方に着いて医師と面会出来なかったら時間の無駄もいいとこ。

そこで、明日の夕方にラチャダーのホテルに入り一泊し、月曜日の朝にMRTにてルンピニーのチュラロンコーン大学病院に行くのが正解と見た。

ホイクワインに600バーツ余りのホテルも取れた。

チュラロンコーン大学は、かつて僕がタイに乗り込んで来た時の古巣。あの辺りは勝手知ったるである。

せっかくシーロムに行くならタニヤ辺りで遊びたいが、そういうシチュエーションでもないので、ナイトマーケットかシネマくらいにしておこうか。

それはさておき、月曜日は恐らく担当医師が診察し、それからCT(コラートの公立病院にはない)の予約を入れ、その他血液検査等を行う。とすると、結果が出て手術日が決まるのは早くて一週間後。待ち行列が長ければもっと掛かる。したがって、赤子と母親だけが入院生活を送り、父親は付き添っていても役に立たないので、月曜日に僕らと一緒にカオヤイに帰ってくることになると予想している。

子供と母親は、手術が成功裏に終わり、口からミルクが飲めるようになって、胃瘻を外してから帰ってくる。

早くその日が来ますように。

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サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった親父。
タイに来て早10年。挑戦と冒険の心を忘れずに、異国でセカンドライフを謳歌している60代のオヤジです。

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