中国産四季成りいちごの種
他のいちご園は大方今期終了して閉店したのに、僕らのいちご園はいちごが未だ鈴成り。
けれども、シーズンオフになったのか、いちご園に来るお客さんは疎ら。
肝心の年末年始にいちごがなくて、シーズンオフに未だいっぱいあるというのは宜しくない。
そこで、比較的高温でも花芽分化が起こるいちご品種を導入したいのだが、なかなか簡単にはいかない。
ネットでいちごの種を検索すると、実に沢山出てくる。大半が中国産だ。
日本では、種で殖やせるいちご品種は2品種しかないのに、どういうことだろうか?
四季なりらしいことが書いてある品種まである。
中国産は嫌なので、タイにある種苗会社から試しに種を購入してみた。
結果、届いたのはやっぱり中国産だった。
しかも、2品種オーダーしたが、来たのは2つとも品種パッケージがオーダーしたのと違っている。
こんなことだから、品種名は全く信用出来ないが、一つには四季成りらしきことが書いてある。
中国語は習ったことが無いが、漢字と微かに残る漢文の知識で、凡そ意味が分かってしまうところが中国語の便利なところ。
こんなことが書いてある。
四季草莓一年结几次果:
1、四季草莓花芽无休眼期,在夏季高温长日照下仍能形成花芽,有一年多次结果的习性,管理好的话,花果可周年不断。
2、第一批果实在华北地区多于5月上中旬成熟,属早熟品种。
3、此后的7-10月能不断开花结果,但以第一期产量最高,品质最好。
時期に関しては、河北省を想定して書いてあるが、その気候なら四季なりで、高温期の長日条件で花芽分化するとある。
だからといって、タイで年末年始に実が成るのかどうか保証の限りではないが、普通よりも高温で花芽が出来やすいことは確かだろうから、試してみる価値はある。
もっとも、いちごの育種については、日本がずっと進んでいると思うので、種で殖やせる四季成りいちごが中国で開発されているというのも想像しにくい。
日本などからこっそり持ち込んだ四季成り品種の種を単に集めて売っているだけ、という稚拙な話である可能性も中国のことだから充分有り得る。その場合、親の性質と同じいちごになる可能性は低いし、性質もまちまちになって事実上使えない。
値段は格安。一袋25バーツ。100粒入りと書いてあったが、実際には300粒位入っていた。僕はこれを20袋買った。
早速蒔いてみた。
発芽率は85%と書いてあったが、果たしてどうなるか?
ともかくも、この地の露地栽培に適合して、年末年始に実が成る品種に巡り会いたい。
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