マシュマロちゃんのお母さんに保険
マシュマロちゃんのお母さんは、2ヶ月程前にトイレで突然意識不明になり倒れた。
その数時間後、意識は回復し、今は何事もなかったかのように元気だ。
これはおそらく一過性脳虚血(TIA)であった。頸動脈などの大血管の血糊が剥がれて脳血管を塞ぎ意識がなくなったり話せなくなったりするが、血糊が短時間で溶けてなくなったので回復したのだろう。
しかし、その場合、数日内に本格的な脳梗塞になる確率が高い。ならなくても、数ヶ月以内に15%が脳梗塞になるので、至急の専門医の診断と予防措置が必要なのだが、彼女のお母さんは何もしなかった。
僕はアスピリンを薬局で買って毎日飲むようにマシュマロちゃんに言ったが、僕の言うことなど信用してもらえず、結局何もしていない。したことは、インスタントコーヒーの量を減らしたことくらいだ。
脳梗塞になれば、命を落としたり、そうでなくても言語障害や半身不随等の重篤な後遺症が残るかも知れない。
そうなれば、治療やリハビリ、介護の面倒は僕らがみなければならなくなるのは明白だった。
そんな時、丁度僕の生命医療保険の更新の話が進んでいた。自分は今のところ頗る元気で大きな病気になりそうにないし、がん等命に関わる病気になった時は多分日本で治療を受けるので、僕のタイでの保険料を減らした。
そこで、その浮いた額にちょっと足して、彼女のお母さんに三大成人病の生命医療保険を掛けることにした。
三大成人病と言っても、がんのほぼ全てと、心臓脳血管性障害のほぼ全て(アルツハイマーやパーキンソン迄含む)が対象になっていて、死亡保険金は30万バーツと安いが、診断されれば50万バーツが支払われるもので、且つ事前の健康診断は不要というやつだ。
保険料は掛け捨てで約21000バーツ。安くは無いが、5年後に脳梗塞や心筋梗塞が起こったとすると、約10万バーツの保険料に対して50万バーツ、死亡したリ重篤な後遺症が残ったら更に30万バーツが支払われるということなので、この際加入しておいた方が得策と判断した訳だ。
お母さんは時々頭痛や目眩で寝込むことがあるそうで、不吉な予想ではあるが、5年以内に脳梗塞になる可能性が高いと思う。
自分の保険は掛けて損した気分だが、今回の保険加入は正解だったと思っている。
余談だが、笑っちゃうのは、彼女のお母さんの年齢は僕とほぼ同じってこと。お父さんは僕より5歳も若い。
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