レッドアロー号二世
三年前に初めて買ったボロ中古のモトサイ ホワイトアロー号(ホンダクリック)がいよいよ使い物にならなくなった。
バッテリー入れ替えても直ぐに上がる。
キャブレターが壊れて、始動しない。始動しても走行中にエンストする。
スピードメーターが何時もゼロ。
最後のはどうでも良いが、兎に角故障だらけで修理費用も嵩んだ。
モトサイは、農園で必須のアイテム。
トイレに行く
フィールド内のウォーターシステムのバルブの開け締め
取水地点の点検とフィルター洗い
昼食を買いに行く
などに、使えないとどうしようもない。
そこで買い換えることにしたが、僕は新品のオートマチックが欲しかった。安い中古はあちこち壊れて修理費用が嵩むし、オートマチックだと、中古でも余り安くならないから。
マシュマロちゃんは、これに反対して意見対立。
でも僕は彼女の反対を押し切って新品を買ってしまった。
買ったのはホンダ Scoopy i club12
諸経費、盗難保険込で54500バーツ。
いちご園に合わせて赤ボディー!
名付けてレッドアロー号二世(レッドアロー号一世はタイに来てすぐに買った通学用自転車)
始動スムーズ、エンジン音静か。タイヤも太い。
僕はとても気に入って、主な使用者になるワーカーも大喜び。
しかし、マシュマロちゃんはご機嫌斜めというか殆ど垂直で、どうしようもない。
「どうして私の言うことを聞かないの? 何時も自分の意見を押し通して決めてしまう。それは私のことを大事に思って無い証拠!」らしい。
昔、妻からも同じ事を言われたような気がする。
意見はちゃんと聞いた。そして考えた末、自分の考えの方が妥当と判断した訳だが、理屈が問題じゃないらしい。
確かにご指摘のように、いつも僕はそうして来た。これを変えろと言われても、どうしたらいいのか分からない。
しかし、人の意見を聞かないのは、多分僕の大きな欠点で、そのために人生の多くの部分を台無しにして来た。
でも、タイムマシンで過去の時点に戻っても、人の意見を聞いて自分の判断を変えられるかどうかは分からない。
合理的な判断よりも感情を重視した判断が出来ていたら、僕の人生はもっと成功していただろうと思う。