ハリボテいちご

これだけは絶対やりたくないと思っていたハリボテいちごに、今年も頼ることになってしまった。

昨年、今年こそはプロに頼んで、鉄筋コンクリートのいちごモニュメントを作ろうと思っていた。

しかし、例によってマンパワーと資金が足りなくて、もじもじしているうちに、マシュマロちゃんが張り切って6個も新しくハリボテ骨格を注文し、マシュマロいちご園に二つ、カオヤイいちご園に4つも配分してくれて、おまけに丸一日かけてカオヤイ用に一つのハリボテを作ってくれちゃったもんだから、後に引けなくなってしまった。

こうなったら、ハリボテで行くしかないと諦めて、自分たちでも3つ作った。1メートルから2.5メートルもあるハリボテいちごを、沿道に3つ4つ並べて置いて見ると、半分居眠りして運転している人でも、ここにいちご園があることが分かる。その点では、ハリボテもちゃんと働いてくれる。

これはハリボテじゃなくて、水瓶を塗装したもの。

ハリボテの何が気に食わないかと言えば、第一に多角形で表面が丸くなく、如何にも安っぽいこと。まるで高校生の仮装行進。

それと、決定的に強度が足りない。何しろ、新聞紙とデンプン糊が構造体なのだから。それを、あの豪雨が降るタイの屋外で半年使おうと言うのだから無理がある。

押したら曲がる太めの針金に、デンプン糊を付けた新聞紙を張って面を作っていく。

その後で、耐水性のアクリル系シールドを塗って、最後にエナメル塗料を塗って仕上げる。アクリル系シールドとエナメル塗料のお陰で、概ね水を通さなくなっているものの、小さな穴やひび割れや頭頂部などから、どうしても水が入る。

風なので倒れれば、割れて大きな穴が空く確率100%。現に、今年も設置前の移動で穴が空いた。

水が入れば、デンプンと新聞紙だから、溶けるに決まっている。溶けて剥がれて、幽霊屋敷みたいになる。

そこで、僕は一歩前進する為に工夫した。マシュマロちゃん推薦のアクリル系シールドを止めて、屋根用の防水樹脂塗料を使ってみた。

構造体が紙と糊なので、破れたら同じだが、破れなければ防水性はかなりのものだ。まるで薄いゴム製品を被せたみたいになる。

これで何ヶ月使えるか、駄目元で試してみる。

来年もいちご園やるのだったら、ぜったいハリボテはやらないと誓った。

ほんとはこうしたかった。

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サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった親父。
タイに来て早10年。挑戦と冒険の心を忘れずに、異国でセカンドライフを謳歌している60代のオヤジです。

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