花の種 みんな死んだ
僕はかつて種のコレクターだった。
世界中の種屋から種を買いまくる以外にも、北大植物園、サンディエゴ植物園、千葉の海岸、旅行中のタイなどから種を失敬して集めていた。
集めた種は専用冷蔵庫に入れて保管。しかし、その冷蔵庫は娘にあげたので、それ以降はフリーザーで保管した。
多くの種は、2003年から2008年に集めた物だ。
日本にいる時は、時々、使う種を出して蒔いた。
種はちゃんと生きていて発芽した。
昨年、フリーザーがいっぱいで使えないから種をどうにかしてくれとカミさんに言われ、2回に分けて全部をタイに持って来た。
そして、タイの暑い気候の中で放っておいた。
そしたら、悲しいことに、僕の種はみんな死んでしまったようだ。全部試した訳じゃ無いが、10種類ほど蒔いて発芽率ゼロ!
2008年採取のものでも、もう10年も経っている訳だから、途中低温保存したとしても生きられなかったということか。或いは、タイの暑さで一気に死に絶えたか。
種はマイナス20℃以下で保存すれば、本来もっと長く保存できる。生物種の保存のため、国家プロジェクトで世界中の種を極低温で保存している施設もある。
僕の種は、買えばあるものが殆どだから、死んでしまってもまあ良い。タイで育たない種類の種を持っていても仕方がないし。
今年のいちご園の花壇用に、既に2万円ほど新しいのを購入済みだ。
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