いちごの種蒔き記録
いちごは一般に栄養成長で、ランナーの先に出来る子株で増やすが、中には種で殖やせる種類もある。
イスラエルやヨーロッパ辺りのいちご品種は種蒔きで増やす種類(F1)が結構多い。
無論、どんないちごも種を蒔けば芽が出て育つが、殆どの栽培種は親の性質から変わってしまって使えない。種から育てるメリットは、ウイルスフリーであること、一度に多数の親株が出来ること、がある。
僕のいちご畑のいちごも、大部分が王室プロジェクト80という栄養成長の株。この種類はタイのチェンマイ高地の気候に適しているが、カオヤイ、ワンナムキアオ辺りだと、夜間気温の関係で丁度新年に全く実がない時期が出来てしまい具合が悪い。いろいろと温度を下げる方法や遮光や肥料のショック療法などを検討してみたけれど、結論は別の四季なり品種を導入して実がない時期をカバーする方が現実的と思えた。
そこで、種から育てられる96番(仮名)という品種の種を蒔いてみた。この品種の性質はよく知らないが、25℃の高温でも花芽分化が起こるということなので、カオヤイ、ワンナムキアオの気候で新年に実がなるかどうか調べてみようと言う訳だ。
種蒔き記録
5月10日 種蒔き。
種を冷蔵庫で一週間保存し、それから少量の水に浸漬して、更に2日間春化させてから蒔いた。この作業に意味があるかどうか不明。水に浮いたままの種も5割ほどあった。一般には、水に浮いた種は不良なので捨てるが、ネットで調べたら、浮いた種でも同じように発芽したという記事があったので全部蒔いた。
新しいピートモスを6x 7穴プラグトレイ底面給水とし、84穴(一部二粒)合計丁度100粒蒔いた。パーセント計算が楽だから。
種は濡れた割り箸で湿ったピートモスに押し付けるだけで、ピートモスは被せない。好光性種子だから。
豪雨から守るのと、激しい乾燥から避けるため、ビニール袋を軽く被せた。
各プラグセルの中央辺りに一つずつ蒔いた。
約二週間で発芽予定。
5月18日 発芽開始確認
乾燥しないためビニール袋除去
遅いのも発根開始
5月22日 双葉に
発芽率は70%くらいのよう。この時から、水色のポリカーボネートの波板をカバーにして、直射日光下に出した。
5月30日 本葉が出る。
しかし、水分過多で藻が発生してしまい、枯れた株が多い。丁度クート島に行っている間だった。藻が出ると、その下が低酸素になり根腐れしやすい。
全体で25株くらい? ということは蒔いた種の4分の1しか苗が取れないということ? 未だ根が出だしたばかりの種もあるので、このままもう少し様子を見てみよう。
それにしても、いちごの発芽は遅い。発芽してからも成長が遅い。
藻を取らないと駄目か?
今後の予定
このプラグセルいっぱいに迄成長したら、ポットに鉢上げするつもり。
背丈が20センチくらいになったら、いつもの白ビニールポットに定植。
80番と同じ方法で露地栽培し、花や実の様子を観察する。
新年に実が沢山なる品種であれば有り難い。
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