偽ブランデーでマイサバイ
シェムリアップに着いた初日、オールドマーケットのシェムリアップ川沿いにあるファーマシーに立ち寄った。
そこにお酒コーナーがあり、見れば意外にも安い。
日本酒だって日本国内価格並。
ブランデーコーナーではナポレオンVSOPが約10ドルとビックリ価格。偽物確実と思ったが、本物20%に安ブランデー80%のブレンドか、密輸で関税、酒税抜けの代物で、健康被害は特に無かろうと思い、喜んで購入。
何時もやる手だが、水割りにしてお茶のペットボトルに詰め直し、レストランでお茶のフリして楽しむ。
しかし、どうも進まない。喉越しが悪いと言うか、味が重いと言うか、とにかく余りお替りしたくならない。少し飲んだら、酔心地が悪く気持ち悪くなる。
こういう時は、酒が悪いか、体調が悪くて、二日酔いになる印なので、このブランデーを飲むのはやめて、アンコールビアにした。
そんなとき、密造酒についてとんでもないニュースを読んだ。
インドネシアの話だが、密造酒を飲んで、僅か一ヶ月で120人が死亡したという。酒税を上げた結果、貧困層が安価な密造酒に走り死者が激増した模様。死者が出るような酒を平気で売るのはマフィアの仕業だろう。
ベンゼン入り工業用エタノールを使ったのか、メタノール入りを使ったのか知らないが、酷い話だ。
それで思った。果たして僕の買ったナポレオンは安全なのか?
飲みが進まなかったのは、有害物質を身体が感知したからだったのか?
何れにしても、幾ら安いからと言って美味しく飲めない酒を飲む必要はないので、もうこのブランデーは飲まずに捨てることにした(もう半分飲んじゃったけど)。嗚呼勿体無い。
カンボジアは、僕のような脳天気馬鹿が安心して暮らせる国ではないらしい。
追記
ニュース検索で、インドネシアの密造酒の成分が分かった。
インドネシアの密造酒 成分の9割以上がメタノールなど人体に危険なアルコールで、これにソーダやシロップなどを混入する。酔いやすくするため防虫剤を加えることもある。
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