農場のヘビ
何処のいちご園にしても、農場にヘビが居るのは普通のことである。
マシュマロいちご園なんか、コブラが居た。
カオヤイ農場にもヘビが沢山住んでいて、毎日のように見かける。見かけるが、すぐにマルチの下に潜り込んで逃げてしまうので、なかなか捕まえられない。大きさは、太さ1.5センチ、長さ60センチくらいの可愛い奴で、多分カエルやトカゲを食っているんじゃないかと思う。
いちご狩り客の手元に出現すると危険だが、実際にはヘビの方が先に逃げるので、お客さんが噛まれたという事態にはなったことがない。
しかし、農場から甲高い悲鳴が聴こえたことは何度かある。
「ヘビが居るからなんとかしろ」とお客に言われ、なんとかしようとするが、その時点ではもう二度と見つからないので、なんともしようがない。
昨日は、住込み従業員が鍬を振って追いかけていたので、僕も捕物帳に参加した。そして、野菜コーナーに逃げ込んでいたヘビを発見。傷を負っているようで、動きがおかしい。僕が追い出したところ、従業員が頭を一撃。愛犬ベリーも参加したが、鼻先を噛まれそうだった。
仕留めたのはコレ。2メートル級。流石にこのサイズは珍しい。
ずっしり重い。食べずに捨てた。
こんなサイズがいちご狩り客の目の前に出たら、大騒ぎになるだろう。
ヘビが居るのは、ネズミやトカゲ、カエルなどの爬虫類や両生類、それを支える昆虫類が沢山居る証拠で、それは自然のサイクルが上手く回っている証拠であるが、お客さんは虫もヘビも居ないいちご園が良いのだろうなあ。