ワンナムキアオのコーヒーショップ
マシュマロちゃんは去年からずっとコーヒーショップがやりたい。
確かに、いちご農園に来るお客さんでコーヒーを欲しがる人は居る。
コーヒーで寛げれば、滞在時間が長くなり、駐車場に駐めてある車の台数が増えるので、それが広告塔になって、いちご園に来る客が増えるかも知れない。
しかし一方で、コーヒービジネスは簡単そうで実は危ない。
まず、客単価が低すぎる。一人一杯60バーツじゃとてもやっていけない。60バーツ以上取るなら、本当に美味いコーヒーじゃないとだめだ。あんな不味いスタバに100バーツ出す奴の気が知れない。
つまり、どうやって客単価を上げるかという戦略なしでは、成功はおぼつかない。
コーヒーの味もさることながら、大切なのはロケーションと雰囲気で、それで商売が決まると言っても良いのだが、その為に要する初期投資が大き過ぎる。コーヒーマシンだって滅茶高い。元を取るのに数年かかるだろう。
カンカン照りや雨降りの中ではコーヒーで寛ぐ気になれないので、ハイソで清潔でエアコンの効いたスペースが必要になる。これ、簡単なようで場所によっては簡単じゃない。勿論、今度こそ清潔なトイレも必須項目となる。
それらがすべて揃ったとして、コーヒーを煎れるのは時間がかかるし、味を保つには専用の従業員を一人追加しないといけない。それもオバちゃんじゃなくて、若くてキレイな娘。
そう考えると、今のいちご園でコーヒーショップをやるのは止めとこうと言うのが僕の主張だった。
そんな中、僕のイメージとは違うのに、凄く人気のあるコーヒーショップがワンナムキアオにあるというので、連れて行ってもらった。
ラグーンの脇のオープンエアーな店だった。
エアコンないけど、湖面の風で涼しい。
雰囲気よろし。
解放感抜群
足元のラグーンは澄んで、水草や魚がいっぱい。
建物はカントリー風で小綺麗。
コーヒーファクトリーとあるが、名前だけで、コーヒーを作っている訳ではない。
このコーヒーショップ、分かりにくい場所にあるのに、正月は一日で3000杯を超えるコーヒーを売ったそうだ。
一杯55バーツと高くない。量は多いが、味は普通。
仮にコーヒー以外に何も売らなかったとしても、一日165000バーツ売ったことになる。僕らのいちご園より上。
この日は、僕らのいちご園は閑古鳥が鳴いていたが、このコーヒーショップには10台近い車が停まっていた。
僕は今、カオヤイ農園で、銭湯の懐かしコーヒー牛乳味のコーヒーを自作して25バーツで売っているが、1日4本程度の売りで事実上利益はゼロ。自分で商品を飲んじゃう方が多い。
商売は難しい。
ところで、コーヒーであるが、コーヒーショップでコーヒーを注文する特、決してお姉さんに手を上げて、
『コーヒーくれ!』と言ってはいけない。
初めてタイに来たときに、連れ出したカラオケ嬢から教えてもらった。
「コー」は欲しい、下さいの意味。
「ヒー」はおマンコ。
タイ語では「おマンコくれー!」になるので、うぶなイサーン娘は顔が真っ赤になっちゃうよ。
タイでコーヒーを注文する時は、『ガフェー』。
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