結果オーライ新従業員
おバカ夫婦が帰って来なかったせいで、急遽男の住込み労働者一人と、パートタイムの女二人を工面した訳だが、どちらも良く働いてくれて、結果としておバカ夫婦が帰って来なくて良かった。
左の年配の方は、2年前カオヤイ農園の賃貸契約を済ませたあと立ち寄ったイサーン料理屋で働いていた女性で、これから住むための賃貸物件について尋ねたら、今の借家のオーナーを紹介してくれた。この人はオーナーの彼女だったと言うわけ。いつも礼儀正しく沈着冷静。
右の若い方は、16歳の学生で、土日のみ手伝って貰っている。家のオーナーの弟の娘さんで、僕がよく買い物をするパクソイのミニマートの娘。今の借家のオーナーのお母さんの孫。つまり、この二人は家族のようなもの。恥ずかしいがり屋で大人しいが、携帯で遊ぶこともなく気持ち良く働いてくれている。横顔が日本人みたいで綺麗。
二人とも、これまでの下層階級の労働者と違って、中流の上の人達で、表情にも知性を感じる。お金を盗むような真似はしない。英語は出来なくても、外人がお店に来ても怯むことなく対応できる。朝出勤すれば、サワディーカーと挨拶するし、パート代を受け取る時には、ちゃんとワイして、ありがとうと言って受け取る。お菓子やカオニャウを差し入れしてくれることもある。
おバカ夫婦とはレベルが違う。と言うか、これが普通なんだろう。
住込みの男の方は、独りで寂しそうだが、覚えが早く、お店が忙しいときはワインとウォッカを売るのを手伝ってくれるのだが、これが実に上手い。僕の倍売る。売り子が好きみたいだ。
住んでもらっている掘っ立て小屋にも、夜中に余ったペンキでいちごの絵を描いてくれた。家の壁の絵としては変だが、これでいいのだ。
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