子持ち妻18歳になる
頭は悪いが、マシュマロちゃんよりも性格が良さそうな17歳幼妻が昨夜の会話の中で言った。
「明日はお客さん、たくさん来るかしらねえ。」
「どうかな。明日は金曜日で休日じゃないから、今日ほどは来ないな。」
「金曜日ね。そういえば明日は私の誕生日。」
「ほう! 18歳になるのか?」
「うん。」
「おい、そこの旦那。奥さんに何プレゼントしてあげるんだ?」
「なーんにもしない。する必要なし。する金もなし。」
幼妻は、
「この人、今まで私の誕生日に何にも買ってくれたことないのよ。」と言って笑った。
そうだ! それなら明日、誕生日ケーキの一つでも買ってあげよう! このところ休み無しで働いているし、思ったより売り子も出来そうだから、ちょっとチップを弾むつもりで買ってあげれば、きっと気を良くしてもっと頑張ってくれるだろう。
そんな風に打算的な動機だけれども、何も買ってもらったことがないのはちょっと可哀想な気もした。ケーキ見たら感動して泣くんじゃないだろうか?
これがそのケーキ。
TOPSで370バーツのバタークリームケーキ。
ロウソクはあえて立てなかった。
泣かなかったけれども、ワイしてお礼を言ってくれた。何をあげても、いつも当たり前のような顔をしてお礼一つしないのに、このケーキは特別だったようだ。
2歳のクソガキがご飯も食べないでケーキを二人分食べた。
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