アトラスカブトムシをゲット
いちご園を耕していたら、カブトムシが土の中から出て来た。羽化したばかりで、まだ地上に出て来る前だったようだ。
雨季も後半に差し掛かり、カブトムシの季節がやってきた。
昨日、久々に近くのクイッティオ屋に行って晩飯を食べたら、そこのガキンチョが沢山ガブトムシを捕まえて飼っていた。
その中に、ひときわ大きくかっこいいのが居た。
ガキンチョは初め、
「これは上げないよ。売り物じゃない。」と言っていたが、交渉の末、100バーツで譲って貰うことに成功した。クイッティオ2食分の値段である。
普通のカブトムシは10バーツだから、10倍の値段ということになる。
大きな角が3本。
アトラスカブトムシだ!
大きさは角まで入れると10センチ。前足が長い。
日本では、大きなモールや昆虫屋で比較的安く売っているが、買うのは屈辱的なので買ったことはなかった。
ここタイの田舎で、初めて自分のものにした。(買っただけだけど)
「どこに居た? どの木だ? どうやって捕まえた?」と聞いても、さっぱり要領を得ない。外国人にとって、たまにしか使わない花や木や虫や動物などの生物の名前や、ローカル色の強い地名、はたまた金槌、鍬、鋸、釘、網といった道具の名前を覚えるのは難しい。滅多に使わないので覚えないが、この類の名詞は知らないと別の言葉で説明するのは容易じゃなく、普通会話はそこで途切れる。
人生初のアトラスカブトムシ。
身体の艶が日本のカブトムシより良い。
誰のものでもないものを自分のものとする行為をハンティングという。対象が魚であれ、昆虫であれ、女であれ、ハンティングは男を沸き立たせる。DNAにそう仕組まれているから。
自分で捕まえた訳じゃないけれど、モールで買うのより何かしら獲得感があって嬉しかった。お金で買うのは、ハンティングの定義から少し外れるが、方法はともかく元々誰のものでもなかったものをして自分のものにしたことは事実だ。
キュウリに蜂蜜を垂らして飼ってみた。
調べて見ると、アトラスカブトムシが成虫になるのに3年もかかるらしい。
飼ってどうするのかと聞かれても答えはない。ただ、欲しかったからゲットして、身近に置いておきたいだけ。
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