竹狩り
いちご園を準備するのに、竹を大量に使う。
使うのは、太さ7ミリくらい長さ25センチ位の竹串で、マルチシートやポリエチレン管を地面に固定するのに使う。
これを用意するのに孟宗竹で20~30本位使う。
材木屋に竹は売っているが、太さが足りず使えないので、竹藪から採ってくる。
10本分位は、カオヤイ農園前の誰も住んでいない朽ちた住居の敷地から、茂り過ぎている竹を失敬して来て使ったが、勝手に人の敷地のものを採ってくるのは、もし所有者が怒れば犯罪になるので、今日は去年安価で竹を切らせて貰った川べりの農園に行って、長くて太い竹を6本伐採してきた。
タイの竹は、どの種類も日本と違って密集して生え、株から離れたところに筍はでないものばかりなようだ。だから株の地面近くは竹が密集して近付けない。
およそ高さ3メートルまでは密集地帯で切れない。
仕方なく切り株に登って地上4メートル位の所を切るのだが、密集して枝が絡み合っているので、切ってもすんなりと倒れてこない。
昨日から働き出した2軒隣に住むカップルの旦那は従順で良く働く。
竹が倒れないので、こんなに高いところまで登って枝を払い、竹を落としてくれた。指示した訳ではない。竹を落とすために自ら登っていった。サルみたいだ。
落ちて怪我したら困る。もの凄く危ない気がしてハラハラした。
下の男は、言われたことしかしない。言わなければ何もしない。こういう人は要らない。目的が分かったら、いろいろ工夫して目的を達成させる上の男のような助手が欲しい。
この辺りのラムタコーンは深くて穏やかな流れだ。幾つかの泉があるので、僕のいちご園の近くのラムタコーンと違って、涸れることはなく、魚もたくさん住んでいる。
ここの農地では、安い飼料用トウモロコシを作っている。種撒いて水やって、あとは収穫するだけ。
良い気候と豊かな水と広い農地があって、億ションに住む誰かさんよりも豊かな生活なように思えた。