先進国ニッポン!
タイのような中進国に居ると、我が国ニッポンが如何に先進国であるか、いろんな意味でまざまざと思い知らされる。
だが逆に、
「ニッポンちょっと変じゃない? これで先進国と言えるの?」
と思えるような、今時じゃない風習や規則がまかり通っている面もある。
これ、言い出したらきりがないが、僕が中学校の頃から反発して、その後40年以上経ったのに、未だに残っていて悲しくなる風習や規則がある。
規則は、文書化されて公開されているかどうかだが、暗黙知でタブーとされる風習の方がむしろ厄介。そいうものがある意味大切に保存されている。
だけど、個人的に僕が無くなって欲しいと思う風習を、思い付くままに書くと、
異性と交際してはならないという中学や高校の校則(生徒手帳に書いてある!)
スカートの長さやパンツの色を規制する校則。
生徒の分際でパーマなんかかけるな! パーマしたら坊主刈りの刑に処すというしきたり。
妊娠したら当然中退という校則もしくは風習。
良妻は淫乱であってはならないという風習。良妻は淫乱たるべし!
高校生は化粧やイヤリング、ネックレスはだめという決まり(化粧やイヤリングは中国やロシアでさえ常識。タイでさえ常識。)
結婚したら他の異性に恋したらいけないという常識。
カトゥーイ、オカマ、ゲイ、レズビアン、トムは変態であって社会的負適合であるという認識。
部下が残業してるのに、それより早く帰ったら恥ずかしいという風習。
中年が乙女に憧れるのが異常という認識。
不条理でも先輩にはイエスという以外に選択肢がない部活や集団。
グループの誰かが不祥事を起こしたら、全体で(丸坊主にするなど)責任を取らないといけないという風習。
男たるや女より先に逝っては(発射しては)いけないという観念。
部下に「ご馳走様でした」と言わせておいて、経費で落とすのが当たり前と思っている上司の感覚。
「貴様は誰に飯を食わして貰っているんだ?」と脅す所詮雇われ社長の感覚。
正しい歴史認識を日本に迫るくせに、天安門やノーベル平和賞をなかったことにする現代の帝国主義国家の正義感。
ああ、切りがないからもう止めた。
でもこれ本当の話だけど、娘息子の校則読んでみたら、中国よりヤバイニッポンの実情が見えてくるよ。
僕は高校2の時に失恋して、やることといったらオナニーと勉強しかなくて、忘れるためにがむしゃらに勉強して、成績が学年2位になった時(凄い奴がいて、絶対一番にはなれなかった)、夏休み明けにわざとパーマをかけて登校した。
「お前には似合わないから切って来い!」という体育会系(日大体育学部の秀才)に言われ、
「理由は似合わないからですか? 先生にはポリシーと言うものがないのですか?」
と聞き返して父兄召喚になったけど、(失恋のお陰で)成績が抜群だったので、何故か停学にならなかった半世紀も前の記憶に今なお苦しまなくちゃならないのは悲しい。
もう時代は変わってると思ったら、全然変わってないニッポンに愕然した。