タオ島旅行記:チュムポーンの宿にて
日曜の昼にカオヤイを出て来たので、チュムポーンの宿に着いたのは夜の10時半になってしまった。
Starlight beach resort はその名の通り海辺にあるのだが、もう辺りは真っ暗で、遠くに緑色のイカ釣りの漁火が見えるのみだった。
思ったより広く清潔で、静かなホテルだった。コテッジタイプで、部屋の前に少し芝生スペースがあって、そこに車を付けられたので便利だった。部屋の正面20メートル先は砂浜。ベタ凪で波の音一つしない静かな海だった。
翌朝、速く起きると、朝焼けの海が美しかった。いいところだなと思った。
遠浅の海で、沖に幾つかの島があった。でも、僕らが行くタオ島はもっとずっと遠くて、ここからは見えない。
寝るだけの宿だったが、ここでゆっくり過ごすのも良さそうな場所だ。
しかし、急いで波止場に行かないとフェリーに間に合わない。波止場までは10km、約30分。まだ切符を買ってなかった。
波止場は何にもない砂浜にあって、案内板も少なく、カーナビがないと辿り着けないような場所にあった。
ロンパヤーLomprayah桟橋に着くと、深夜バス便でバンコクから来ていた観光客が大勢居た。
ほぼ9割が西洋人。東洋人は1割ほどで、タイ人、日本人は僅か。一見してダイバーが多かった。
フェリーのカタマランのエンジンは強力で、凪の海を高速で走った。
しばらく往くと、海の色が群青色に変わり、透明度が高いことがわかった。
トビウオが驚いて飛んで逃げてゆく。
僕達は中二階のデッキで風に当たりながら90分間を過ごした。陽に当たらなければ海の上は涼しかった。
マシュマロちゃんも気持ちよさそうに航海を楽しんでいた。
如意棒で写真を撮りまくっているのは上機嫌な証拠。
なにしろ、去年の4月にサメット島に行って以来の海の旅だ。長いこと休み無しで頑張って来たので、思いっきり楽しもうと思った。