遂にポンプ移動
先週の木曜日、まだラムタコーンに水があり、その水を池に溜めるためオーバーナイトで水を汲んだ。
翌朝、マシュマロちゃんはワンナムキアオのマシュマロいちご園にいちごを取りに行った。もうマシュマロいちご園にはお客さんは殆ど来なくなったので、まだ観光客が来るカオヤイでいちごを売る為だ。
カオヤイ農園のいちごは、もうあまり多くないので、いちご狩り客のために残しておくようにしている。
だから、金曜の朝は僕一人でカオヤイ農園を切り盛りしなければならなかった。
朝10時頃、昨夜からずっと水を汲み上げていたラムタコーンをチェックしに行って愕然とした。
まだ、あるだろうと踏んでいた水が無くなっていた。
水面が取水口迄下がって空運転寸前だった。
もうここからは水は取れない。
折しも空は曇り、雷が成り出した。
僕の選択肢は2つ。
一つは、店を閉め、一人でポンプを池に移動する。これが上手く行けば土日に水やりが出来る。しかし、一人で出来るかどうか。
もう一つは、雨が降ることを期待して何もしない。雨はこのところ連日この近所で降っているので、如何にも降りそうな気配。雨がいちご園に降れば水やりは不要だし、山に降ればラムタコーンという沢に水が来る。
どうしよう、どうしようと30分考えた末、ポンプの移動を決行することに決めた。
移動の準備は時間をかけてやってきたので、材料は揃っていた。
まず、ポンプの取水口を引き上げ、ポンプから外す。
ポンプ近くPVCパイプで接着剤を着けていない部分を外す。
次に、盗まれないように鍵とチェーンとボルトで固定してあったポンプ本体を土台から外す。
ここ迄はズムーズに進んだ。約一時間半。お昼ごはんを食べて休憩。
昼からは、外したポンプ、PVCパイプ、ポンプを浮かす浮き、ノコゴリ、接着剤などの道具を設置場所に運び込む。
ポンプを設置済みの台に置いて位置決め。釘で台に固定。
取水口にフィルター代わりの遮光布を巻き、紐で縛って固定。
取水口を浮きに固定。ここが肝心なので、拾っておいたバイクのチューブを切り、ゴム紐状にし、それで縛って固定した。こうすると外れにくい。紋族の親父から教わった方法。
取水パイプをポンプに接続。
取水口を浮かべる浮きに木の棒を固定し、池に投入。
ポンプから基幹水路にPVCパイプを接続。ここが難しく1時間かかったが接続できた。
電源スイッチとポンプを接続。続いて、電線を基幹電線に接続。基幹電線なのでオートストップ出来る。
ポンプ内に水を入れてスイッチオン! ポンプ正常始動なり!
短期間なので、簡単な土台。盗難可能。
少し濁っているが、金魚草が繁茂する冷たい水の池だ。
これで1ヶ月は水が使えるだろう。雨が農園に降れば、水が池に集められるシステムなので、雨が2回も降れば、水不足になることは多分ない。
この一連の作業で、もの凄い量の汗をかいた。何しろ力の要る仕事だった。
朝10時半に始めて夕方5時に作業が終了した。それから乾いて萎れたいちごに水やり。終わったのは8時。
でも、これでいちごがソンクラーン迄枯らさずに維持出来る。
裏手の象山。この風景を忘れることはないだろう。
肉体労働の後のビールが旨かった。