蝉時雨
酷暑の季節がやってきた。
少し前までは、朝は寒いくらいで布団を被って寝ていたが、もう寒くはない。時々は寝汗でシーツがしっとり湿ってしまうこともある。
この頃、急に蝉の声が増えた。
クマゼミのような鳴き声のセミや、ヒグラシに似た声のセミ、クマゼミとヒグラシを足して2で割ったような声のものが居る。
強い日差しの中、蝉時雨を浴びながら農作業をしていると、子供の頃の夏の日を思い出す。あの頃と何にも変わっていないような気がする。
昨夜、オカメ3B女子にちょっとしたことを注意したら、機嫌を害して今朝、逃げるようにチェンマイに帰ってしまった。
社会的訓練ができておらず、使えないなと思っていた矢先だった。
無教養なタイ人はいつもこのパターン。責任感、自制心、協調性まるでなし。
疲れる。
良い働き手だったので、彼女無しでこれからやって行けるのだろうか?
強く熱せられた地面から空気が空に登り、蝉の声も上へ上へと吸い上げられてゆく。
空を見上げると、積乱雲が立ち上っていた。
風も吹いてきて、今日は夕立になるだろう。