出た出た水が
電気メーターから400メートルの電線を引いた。
750ボルト仕様のアルミニウム線二本。
直径2ミリ位のアルミニウムが六本撚ってあって1センチ位の太い線になっている。その上にポリ塩化ビニル(タイではちゃんとPVCと呼ばれるがPVCが塩化ビニルであることは誰も知らない)の被覆があるので、とても重い。500メートルの束は男二人が必死になって、やっと持ち上げられるくらいの重さ。
ポンプ如きにこの電線はオーバースペックだと思うが、屋外で安全性と経済性を考えると、これになるらしい。実際に安くて、1メートル僅か12バーツだった。
これを2相交流用に二本張るのに、丸2日半も費やしてしまった。
木の電信柱を約40本立てるのと、電線を撚れないように延ばすのが思いの外、大変だった。実は一回撚れたまま張ったのだが、女性陣からダメ出しが出て、撚りを戻して、張り直したのだった。
電線も人間関係も、一度もつれたものの撚りを戻すのは本当に大変な作業だ。いっそ新しく張り直した方が早い。
電線が設置できので、いよいよブレーカーと過電流遮断器を配線する段になって、どのように配線するかを指示したら、それは無理だと言う。何度も絵を描いて、無理ではないことを説明して数時間を消費した。
電気の技術者のレベルが低過ぎて、電気のことなど何も知らないのではと思う程だった。配線方法までいちいち指示しなければならなかった。指示しても、その通りに出来ないので、ずっと見張ってないと駄目だった。
過電流遮断器に於いては、指定のモデルを買って来させたのに、見たことないらしくて、どこに配線したらいいのか分からなかった。ここが空いてるから、ここだろうと言って、水位による自動スイッチに繫ぐ所に220ボルトの電源を繋いでしまい、アウトプット側には何も繋がずにスイッチを入れて、「おかしいな。作動しない。」と言う始末。バガじゃないかと思った。
「そこはオートマチックのスイッチを付けるところだろ。こことここに繋ぐんじゃないのか!」
と怒鳴っても、悲しいことに僕のタイ語は教育レベルの低いタイ人には通じない。
配線に2日間かかった。😵
意地でも僕の言う通りに配線させたので、最終的には便利なシステムになった。
ショップの前でも、肥料用タンクの前でも、取水口のポンプの近くでも、オンオフ出来るようにした。どうってことはないのだが、彼らの言う通りにしていたら、いちいち400メートル離れたポンプの所まで行かなければならないところだった。
ポンプまで配線できたので、試験的に送水してみた。
結果はバッチリ。カラカラの池に水が注がれた。
多分、毎分200リットルくらいかな。
畑のスプリンクラーに繋いでみても、ちゃんと勢い良くスプリンクラーが作動した。実は新しく初めて使うスプリンクラーで、このスプリンクラーが使えるかどうかはまだ分からないが、水量は充分だった。
今日の所は、ここ迄。