種まき
日本の僕の庭に、毎年こぼれ種から大きく育ち、黄色の美しい花を咲かせるコレオプシス・グランディフローラがある。
この花をマシュマロちゃんが気に入り、いちご園に咲かせたいと言った。
暑さや乾燥に強く、タイの気候でも元気に育ちそうだったので、種を集めて持ってきた。
写真はコレオプシス・ランセオラータ(下記)
今日は車がなくて、一日中出られなかったので、洗濯や部屋の片付けを済ませた後、この花の種を蒔いてみた。
こんな風にココナッツの用土に600個蒔いた。
種を一粒ずつ蒔くので手間がかかる。暑い中、2時間半かかった。
ところで、コレオプシス・グランディフローラには近種のコレオプシス・ランセオラータというのがある。
それぞれ、和名は
- キンケイギク(Coreopsis grandiflora)
オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)
この二つは、どうも混同されているようで、僕の庭に咲いていたのも、どちらなのか定かではない。雑種も多そうな気がする。
元々、コレオプシス・グランディフローラとして買った種だし、中央部が少し赤くなっているのでグランディフローラだとは思うが、その他の点はコレオプシス・ランセオラータと似ている。
どうでもいいような話だが、日本ではこれが大問題になる。なぜなら、コレオプシス・ランセオラータの方は繁殖力が旺盛で他の植物を駆逐する勢いで拡がっているので、2006年に特定外来生物に指定され、法律で育てることや人に譲ること、販売することなどが原則禁止されたから。
確かに、河原や空き地に大繁殖しているのをよく見かけた。最近はあまり見なくなったと思っていたら、特定外来生物に指定されて、駆除されつつあるからのようだ。
タイでは、どうなっているのか知らない。タイでは見かけない花なので問題にはなっていないと思う。そもそも、生き物を勝手に別の場所に持ってくるのは環境上問題なのであるが、殆どの場合はその土地には合わないため育てるのがやっとで、野生化するのは極く稀と思う。
ところで、いちご園で観光客を惹きつけるためには、
- 北米やヨーロッパで良く咲く花であること(タイでよく見かける花はダメ)
- たくさんの可憐な花を付けること
- タイではあまり見かけない花であるが、タイの気候でもよく育つ花であること
が重要となる。
その点で、コスモスとペチュニア(特に栄養系)はいい線いっている。去年のワンナムキアオのマシュマロいちご園では大活躍してくれた。
コスモスの方は、いちご園に花壇の準備ができたら蒔けばいいが、ペチュニアは種が細かく初期成長が遅いので、今から準備しないといけない。一週間ほど前に蒔いた種が発芽し、今双葉の状態。
好光性の種なので、土は被せずに発芽させるが、この間乾かしては行けないので底面給水させないといけない。光が必要といっても、タイの直射日光は強すぎる。タイの激しい夕立に当たったら、あっという間に流されてしまう。ということで、意外に難しい。
実は、引っ越して直ぐに蒔いたのだが、蒸れて枯れてしまった。なので、これは第二弾。
もう少し苗が大きくなり本葉が出たところで、一つ一つ拾って鉢上げするのだが、数が多いのでこれまた大変な作業だ。花付き苗が10~30バーツほどで買えるので、少量なら買ったほうが安いのだが、1000株欲しいとなると、数万バーツにもなってしまうため、自分で育てるしかない。
今年2月のマシュマロいちご園のペチュニア
今年1月のコスモス。