妹夫婦のいちご園
昨シーズンはマシュマロちゃんの妹さん夫婦にいちご園を手伝ってもらった。手伝ってもらったというよりも、労働は7割方彼らに頼っていたとも言える。
僕たちはその御礼として、期間中は彼らに寝床と食事、それから時々は服なども買い与えた。シーズンが終わった時、賃金として40万バーツを払った。40万バーツというのは、2人が日給300バーツで7ヶ月働いたとすると、126,000バーツだから、その3倍以上払ってあげたことになる。そのため、マシュマロちゃん本人の手取りは期待の半分になってしまった。
妹は乳飲み子を抱え、本当によく働いてくれた。マシュマロちゃんとは両親とも同じなので、何から何まで似ている。仕事中にも授乳はするので、胸や乳首も見てしまったのだが、そこも肌もみんなそっくり。性格も似たところが多く、僕を不愉快にさせたことは一度もなかった。
彼女の旦那さんもよく働いた。ウォーターシステムは彼独りで構築したようなものだ。ショップの掘っ立て小屋も彼の作品。農薬散布も彼がやった。彼らの助けがなかったら、昨シーズンのいちご園は出来なかっただろう。
そして、今年は彼らは独立して、自分たちのいちご園を経営する。マシュマロちゃんが二年前に兄のいちご園を手伝って、昨年独立したのと同じパターンである。40万バーツのうちの半分くらいは新いちご園のために使われることだろう。
それでもお金が足りないので、10万バーツを貸すことにした。こちらに貸すだけの余裕はないのだが、貸さないわけにもいかないのが実情だ。
こんな風に家族は助けあって暮らしている。日本の僕の家族とはかなり様子が違う。
妹さん夫婦の新しいいちご園の場所は、マシュマロいちご園から2キロほど離れたところにある。はっきり言って、最高の立地だ。
立地上の良い点
- 国道304号に面していて、車の通行料がマシュマロいちご園より一桁多い。
- 広大な駐車場がある。
- ガソリンスタンドの隣で、そこからお客を引っ張れるかもしれない。
- 道路より少し高いところにあって、道路からいちご園がよく見える。
- 後ろに広い池がある。
よくこんないい場所を見つけたものだと感心する程だ。今期のマシュマロいちご園は、彼らにお客を取られて閑古鳥が鳴くかも知れない。
高台で風通しも良い。
この広い駐車場は羨ましい。マシュマロいちご園は駐車場が悩みの種だったので学んだのだろう。
池の水深があまりないのが少し気になる。
5ライあって賃料は年間8万バーツとマシュマロいちご園よりかなり高い(カオヤイ新いちご園より安い)
先週、マシュマロいちご園の除草に行った際に、この場所を見て来たが、草の丈も高くなく、畑が作りやすそうだった。
少し時間があったので、除草剤がなくなるまで除草剤を散布してあげた。2時間で1.5ライほどやっただろうか?雲行きが怪しくなってきたので帰ったが、商売上ライバルになるのに、当たり前のように除草剤を散布したりお金を貸したりするのは、やっぱり家族だからなんだろう。僕にとっては家族ではないが、まあ親戚みたいなものだ。
きっと僕らもまた彼らに助けられるだろう。
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