ハムケン危機一髪
ハムケンは人生で3度はないだろう程の危機を乗り越えて、今日何とかサメット島のビーチに辿り着いた。
毎日刻々と状況は悪化し、昨日の朝は絶体絶命、目の前真っ暗、再起不能、急死に一生、三途の川の中洲だったのに、悪運の中の奇跡的な幸運に依って、こうしてビーチでグラスを傾けられているのが不思議なくらいだ。
僕の悪運は続いていて、ソンクラン前の乾期のこの時期、バンコクやノンタブリは晴れているのに、ここサメット島は上陸五分前に雨が降り出した。
バンコクが降ってもサメット島は降らない
とマシュマロちゃんに説明したのは昨日の深夜の車の中のこと。
現実は滞在3日間だけ雨の予報。
海は高い波で荒れ、砂が舞ってスノーケリングも出来ない。
どうも強烈な悪運が付きまとっている感じだ。
未だ全てが終わった訳ではないし、明日状況が一変することだって有り得るので、何があったのかは未だ書けない。
この事件を通して、僕にとって何が大切かをはっきりと自覚できた。
それはお金でも見栄でもない。