二つの展示会
日本にいる間に、二つの展示会を見てきた。
一つは、Foodex Japan。日本では最大級の食品関連の国際展示会(タイでは日本より大規模なThaiFexというのがある)。
会期中に幾つかの公的機関が支援する「海外展開・進出促進フォーラムならびに海外進出をめざす国内企業と海外企業交流会 」というフォーラムに参加して、空いた時間に展示会場を回ってみた。
フォーラムの方は、アセアンの現在の市場は日本から見たアジアの印象とはかけ離れているので直接現地に入って十分視察するべきだとか、日本のやり方を踏襲するのではなく、現地のニーズに合わせて柔軟に展開するべきとかの話だった。
交流会の方が主目的だったが、1時間と短く、中身の濃い交流はできなかった。もともと交流会で名刺交換しても、それが取引に繋がる確率は高くない。高くはないが、重要なきっかけであることも確かなので、メールでのフォローアップが大切だ。
展示会の方は、タイのブースを中心に回った。日本に販路を築きたいタイの企業がわざわさ日本まで来ているわけなので、彼らとの話の方が役に立った。皆、日本語の通訳者を立て頑張っていた。ここは一坪45万円もするので、装飾なしでも相当な経費がかかっているのだが、僕から見て日本では売れないだろうと思える商材が多かった。日本勢も同じ。まるで国内の見本市みたい。販路も経験もパートナーもいないが、とにかく出展してみたという業者が多い。僕もそうだった。きっと始めはそれでいいのだろう。運が良ければバイヤーが見つかる。
Foodexは撮影禁止。カメラの持ち込みもダメと言う厳しさ。だから写真はなし。したがって、きっと全部忘れる。
もう一つの展示会は、健康博覧会。
2−3年前、この展示会で二つの商材を選んだ。社員を連れて勇んで来たのも今は昔。
今回は、健康食品、スーパーフード関連のショップ、商社を回ってみたのだが、どんなリスクがあって、それを避けるにはどうしたら良いかなど、長年やっている人たちから話を聞くことができて、とても良い勉強になった。業界では常識ということも、僕は知らなかったことが幾つかあり、そのこと自体に唖然とした。
今後のことを考えるに当たり、多くの示唆と教訓を得ることができた。