タイにも大寒波到来
日本列島を襲った記録的大寒波。
中国では国土の90%が氷点下になったそうだ。
北米東海岸では20年ぶりの大雪で非常事態宣言。
台湾にも雪が7 年ぶりに降って観光客を喜ばせたが、60人以上の凍死者が出たそうな。
香港でも霜見物の人111人が低体温症で病院に運ばれたとか。
農業への影響はまだ数字が出ていないが、きっと凄いことになっているに違いない。
さて、ここは熱帯のタイ。高原で涼しくなくちゃいけないワンナムキアオでさえ、連日30度を超え、暑い日が続いていたから、寒波なんて関係ないと思いきや、、、、
バンコク周辺や北部、東北部で、最低気温が20度を下回った。
20度なんて、北国の人から見れば春爛漫のぽかぽか陽気なのだが、温かい服なんて持っていないタイの人にとっては、凍える寒さだった。
この寒波の週末、僕はマシュマロいちご園にいた。
いちごの花芽との関係で気温が気になるのでデータをとっていた。
これは1月23日(土曜日)の午後4時40分の証拠写真。この日も暑くて、夕方なのに約30℃もある。
この日の深夜、珍しく激しい雨が降った。
翌朝、1月24日(日曜日)午前7時20分の気温は15℃。1時間前は14.7℃だった。
通常は陽があがれば暖かく(暑く)なるのだが、どうしたことか、この日は気温が上がらない。
それどころか、昼から気温が下がりだした。
気温が下がると、バンコクから涼しさを求めて観光客がたくさんやってくる。
この日曜日も、朝からお客さんは大入り。大勢観光客来たので、いちごは売れに売れ、午前中でいちごもいちご関連商品もほぼ売り切れ。午後にお客さんが来ても、「もう何もありません」状態になってしまった。
やってくるバンコク姉ちゃんたちは、素足サンダルにホットパンツ、ブラがスケスケのシャツ。普通ならセーターが要る気温なので、寒すぎて鳥肌が立ち、いちご狩りなんてやっていられない。
青い西洋朝顔が夕方まで咲いていた。
結局、夕方の5時半には12.7℃まで気温が下がった。
こうなると異常事態だ。
一日で17℃も下がったことになる。この近くの住民も、こんなに寒いのは10年ぶりだとか言っている。風が北風特有の「ヒューヒュー」という音を立てて通り過ぎる。
この寒い中、お店を閉めてから、マシュマロちゃんはお兄さんと農薬散布を深夜まで行った(僕は独り布団の中で丸まって寝ていました。m(__)m)。寒いだけじゃなくて、風が強くて、農薬散布には最悪のコンディションだったが、今日しかないと言ってやり遂げた。
農薬を身体に被って、しっかり全身を洗い落とさないといけないところだが、冷えた身体に冷たい水シャワーは無理(温水器はなし)。凍えた身体で布団にも繰り込んできた彼女の身体は、冷たく冷えきっていて震えていた。
そして、翌朝。
いちご園の売り場に行ってみると、なんと9.5℃。
先に起きてお店の準備をしていた妹さんによれば、30分前は8.8℃だったらしい。
一大事だ。
僕のタイ歴で、ワンナムキアオの17℃というのが最低記録で、ノンタブリでは年中エアコン(クーラーのこと)を使って寝ていたというのに。
朝は、人の赤ちゃんを湯たんぽ代わりに抱き、焚き火に当たって震えるばかり。
ワンコも寒い。
この日、ノンタブリに帰るため、ロットゥーの待合場で車を待っていたのに、ロットゥーの故障とかで結局1時間50分待たされた。しっこはしたくても便所はなし。ひどい目にあった。
山を降りてバンコクに着くと、20℃もあって暖かかった。