いちごピラミッドのクリスマスツリー

パクローン市場で買い出しをしていた時、僕はすぐ近くのお店でいちごの形をした発泡スチロールを見つけた。

これは何かに使えると思い、大きめのいちごフォームを4つ買って、買い出し中のマシュマロちゃんに見せたら、

「わあ〜可愛い!これどこにあった? まだあるの? いくらだった? 私もっと沢山欲しい!」

というのでお店に案内すると目を輝かせた。何やら長いこと考えていて、結局メロン大のもの40個とバレーボール大のものを10個ほど買い込んだ。赤く塗って、いちごにしてお店に飾るわけだ。僕は、長い紐に沢山吊るして店の前に万国旗のように吊るすことを考えてみたが、マシュマロちゃんはいちごピイラミッドに飾ることを考えていたようだ。

小さな体で妹の赤ちゃんを背負い、両手にいちごフォームを抱えると、体よりも発泡スチロールの方が大きい。

「僕が半分持つよ」と言っても、「軽いから一人で持てる」と言って、混雑した市場の中を歩き出した。

ほぼ男たちの世界である市場の中で、子供を背負って大きな荷物を抱えた姿は、まるで「おしん」のようで、市場の人から注目を浴びた。本人の気分はウキウキで市場を闊歩していたのだろうが、後ろから手ぶらでついて行く男は体裁が悪かった。夜中の三時なのに、背中の赤ちゃんも機嫌よく起きていた。

その日は僕はノンタブリに残り、彼女は妹とカオヤイに戻って行った。

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翌日、マシュマロちゃんはお店が終わってから夜の1時くらいまでかかって発泡スチロールのいちごを作った。いちごが出来ると、今度は雪だるまが欲しいと言い出した。

「雪だるまをピラミッドの上に置いて、いちごのクルスマスツリーにするの。」

ははあ、なるほどね。それなら、いちごだけじゃなくて、もう少しクリスマスツリーらしくする小物も飾った方がいい。

その翌日、僕はちょうどサンペン市場の近くに行く用事があったので、彼女を驚かせてやろうと思い、そこでクリスマスツリーの飾り物と少しだけ買った。

買い物を済ませて部屋に戻ろうとすると、マシュマロちゃんから連絡があった。

「私、今そっちに向かってる。サンペン市場に行って、クリスマスツリーの飾り物を買うの。一緒に行きましょうね。」

グーグルプラスで彼女の位置を確認すると、もう家の近くまで来ていた。

「はあ? サンペン市場? 今、サンペン市場に行ってたところで、もう帰る途中だよ。今、チャオプラヤーをボートで登っている。」

「ええ!? どうしてサンペン市場に行ったの? 」

「近くに取引先の会社があって、そこに用事があったから行ったんだ。行ったけど、用事は果たせなかったので、サンペン市場に行って、雪だるまとクリスマスツリーの材料は少し買ったよ。サンタクロースの帽子も買った。雪だるまは小さいのしかなかった。タイには雪だるまはないみたいだ。」

部屋に戻ると、ちょうど彼女もそこに到着したところだった。

買ってきたものを見せると、わー!っと喜んではくれたが、

「こんなんじゃ全然足りない。もっと欲しいからサンペンに行こう」と言って聞かない。

仕方なく帰ってきたばかりのサンペンにもう一度行くことになったのだが、その日の午後は父の日の自転車行進の行事があって、王宮近辺に近づく道はすべて進入禁止になっていて、サンペン市場には近づくことすらできなくなっていた。2時間いろいろな進入経路を彷徨い、頭に来て道路封鎖する警察にも食ってかかってみたが、結局進入は困難と判断してノンタブリのセントラルに戻った。

そしたら、セントラルにもクルスマスツリーの装飾品コーナーがあって、値段も思ったより安くサンペンの2割高程度だったので、僕らは大きな雪だるま以外は目的を達成することができた。セントラルでサンペンの120%程度の価格で買えるのなら、わざわざサンペンまで行くことはなかった。

 

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いちごピラミッドを作った時、まさかこんな姿になるとは想像していなかった。

派手派手で趣味悪いと言われそうだが、タイ人観光客には受けて、農場に来た人は必ずここで写真を撮っていた。

写真好きのタイ人は、行楽=写真撮り みたいなところがある。なので、観光客に来てもらうためには、写真スポットを沢山作ることが肝心のようだ。

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お店の両側に2基あるピラミッドを同じようにクリスマスツリーにした。

 

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マシュマロちゃんも嬉しそうだ。

 

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僕は、サンペン市場で買ってきたサンタクロースの赤い服を着て営業した。

 

こちらは、顔が真っ黒だったので期待したほど受けることはなく、「一緒に写真撮って」は一度もなかった。

これを着ていちごを売っていると、小さい子供がニコリともせずじっと見つめていた。何か変なものを見たという感じだ。気持ち悪かったのかもしれない。

僕は、「タイ人はサンタクロースなんて知らないのかな?」と思ったりしたが、

「それ着てたら暑いでしょ。もう脱いでいいよ。」とマシュマロちゃんに言われ、恥を忍んでのサンタも「効果なし」もしくは「逆効果」を自覚した。

この週末の売り上げはまずまずで、日曜の夜はマシュマロちゃんのおごりで、美味しいビールを乾杯した。

 

 

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Comments

Re: 足りないもの

あごひげも付属していたのですが、暑くて無理

足りないもの

なかなか似合っておられと思います。あごひげをつければ、もっとそれらしくなるのではないでしょうか。

写真好きとはいいところに目をつけましたね。風景に必ず自分たちを入れて映すのがタイ人です。

こんばんは。

ゆっくりしてますか。
写真綺麗ですねー、コスモスはハムケンさんが植えたのかな。
ピラミッドも青空にとてもマッチしてますよ。
僕ならハムケンサンタと絶対写真撮るけどな、似合いすぎです(^^)
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サラリーマンはもう飽きた。気がつけば人生の残りも僅か。ここはひとつ、窮屈な日本を抜け出し、活力あるのにどこかゆる~いタイを舞台に、自分らしい第二の人生に旅立つことを決めてしまった50代親父。

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