パープルラインいよいよ始動か?

僕がこのノンタブリにオフィスを構えることを決意した最大の理由は、近くにMRTパープルラインが開通する予定だったからだ。MRTの建設状況は、このブログの始めの頃に紹介したが、タイらしく計画は遅れに遅れ、2015年初頭から運行するはずだったのに、未だに試験運行の気配すらない。

この辺りの交通渋滞は醜いものがあり、4kmほど離れた高速の入り口まで、タクシーで1時間かかることもある。

道路の構造とバンコクの人口集中が渋滞の主要因。

例えば、目の前のラタナティベット通りは、この付近は部分的に片側7車線もある大通りだが、ケーライという交差点付近では2車線になってしまう(時間帯によっては1車線)。しかも、ソイ(脇道)はどこも行き止まりで通り抜けできる道は僅か。渋滞するのは当たり前だ。

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センターラインの狭い空間に一本足で立っている高架がパープルライン。

2013年時点で総人口6,745万人のうち1,033万人が、東京の3/4ほどの面積のバンコクに集中している。ベッドタウンである周辺地域とバンコクを結ぶ交通網の整備を進めないとこれ以上の発展は難しいんじゃないかと思われる。

そして、もう一つ重要なのが鉄道の整備。渋滞のある車では時間が全く読めない。仕事でアポイントがあっても、渋滞を考慮して1時間も余計に見込んで出発しなければならない。多い時は週に3~4回バンコクに出るので、時間のロスは深刻だ。タクシー代だってバカにならない。

完成間近のパープルラインは、地下鉄ブルーラインの終点バンスーから1km西側にあるタオプーン駅とノンタブリー県のクロンバンパイ駅までの22kmを結ぶことで、人口の増加が続くノンタブリー県とバンコク中心部への移動をスムーズにし、交通渋滞の解消を目指す。

パープルラインさえできれば、この辺りの問題はかなり緩和されることが期待されるわけだが、この程ようやく運行の目処がたった。すでに、一台目の車両がタイに輸出され、来年の1月までには、21編成63両の納品が完了する予定とのこと。その後、2016年1月からシステム全体の統合試験を開始し、4月からは開業に向けた試運転が開始され、8月に正式に開業する予定だそうだ。

注目すべき点は、このプロジェクトが東芝、丸紅、JR東日本の三社からなる日本企業連合が受注したということ。日本勢の初の受注だそうだ。特に重要なのは、車両のみならず、信号・運行管理設備・変電設備・通信設備などの鉄道システム全体を東芝と丸紅が共同で行い、10年間のメンテナンス業務をJR東日本、丸紅と共同で行っていくことになっている。このことから、開業後はドラブルなく、定時運行が期待できるというわけ。目的地に安全に時間通りにたどり着くという、日本においてはごく当たり前のことがきっと達成されるだろう。

信号・運行管理設備・変電設備・通信設備などの鉄道システムは、非常に複雑で巨大なシステム。日本の独壇場と言ってもいい。

停電しても瞬時に別の配電所から電気が配電されて電車が止まらないようなシステムにしなければならない。

タイは時々もの凄い集中豪雨が降るが、その時に鉄道高架から排水される水が、その先の排水路のキャパシティを超えるのでなんとかしないといけないというニュースを聞いたことがある。そういうことまで考えて手を打たなければならない。

かつて、日本の道路の信号システムをタイに技術移転するプロジェクトがあったが、複雑すぎてタイでは使い物にならず定着しなかったそうだ。しかし、今回は日本の会社が日本のシステムを使って運用するわけなのできっと上手く行くだろう。

パープルラインは、1日に20万人もの人々の利用が想定されているのだそうだ。開通すれば、ノンタブリー県もますます都会化が加速されると思われる。

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