ロイクラトーンの夜2015
タイに来て三度目になる今年のロイクラトーン。
僕は月曜の深夜にノンタブリに帰ってきていた。去年のロイクラトーンはマシュマロちゃんと一緒だったが、今年はいちご園で忙しいので彼女はいない。女がいなければ、僕が他の女を誘ってロイクラトーンに行くことを見抜いた彼女は先手を打った。僕と同じように相手がいないであろうプーに、僕を誘い出すように頼んだのだ。
「今夜はあの人を早めに誘い出して付き合ってあげて。一人で寂しそうだから。」
プーの娘はニュージーランドから帰って来ていたが、別れた父親とロイクラトーンを一緒に過ごすということでプーも独りぼっちだったので、プーにとっても都合のいい話だった。
「あなたロイクラトーンに行きたい? 良かったらこれからご飯でも食べて、それから近所のチャオプラヤーにロイクラトーンに行きましょう。OKね。じゃあ、サロンで待ってるわ。」という誘いがプーから来たのは5時半頃だった。
別に予定もなかった僕は、たとえプーおばちゃんでも独りでオフィスに隠っているよりましと思い、誘いに乗った。
夕食は、この8月にオープンしたばかりのチェーンワタナのドイツビアガーデン、赤い夕陽のタワンデーンだった。
タワンデーンはタイに三箇所ある。一つはラーマ3にあり、僕も何度か行った(1,2)。もう一つはラミントラにある。今回初めて行ったチェーンワタナのタワンデーンは、一番新しく、箱も大きくすべてがよく設計された立派なビア・ホールだった。
チェーンワタナといっても実際はオフィスから5kmほどのパークレットにある。早い時間に行ったのでガラガラだった。
入り口でタイの正装の女性がロイクラトンの写真を一緒に撮してくれたので、実際に川まで行くことなくロイクラトーンの気分を味わうことが出来た。美女と写真も撮れたので、混雑した川に行く必要はないかもしれない。
ここのタワンデーンは、他の2店と違ってやたらと日本食が多かった。本来のタイやドイツのメニューは片隅で、お寿司や刺し身系のメニューが一杯だった。お寿司は一貫100B以上、刺し身は300B以上するが、日本の魚の刺し身を使っているようだった。
日本酒もあった。飲みたかったが日本の三倍以上の値段なので止めておいた。
驚いたことに、ビア・ホール内にお寿司コーナーまであった。日本の料理店等と提携しているのだろうか。チェーンワタナはお役人の街で、それほどお金持ちはいないような気がするがどうなんだろう?
僕からすれば高すぎる値段だが、普段食べられない本格的なお寿司にはお金を使う人たちが結構いるとみた。
しかし、僕達は定番の大きな豚足を揚げたやつとソーセージのセットを頼んだ。
ビールはドイツビールで、この場所で作っている。ビールは500mlで100-150Bと、比較的リーズナブルな値段だ。
6時半頃から始まったショーは、音楽も映像も驚くほどレベルが高く、僕はとても楽しめた。タイの古典歌謡からアメリカンポップまで幅広く、歌手も入れ替わり立ち代り10名以上いた。バックのドラムが2台あって、そのリズム感が活かしていた。
歌謡とダンスのショーは3時間半、一時も休む間もなく続いた。新しい店ということで、ショーには相当力を入れているようだ。その証拠に、ホール中央の一番いい場所にミキサー席がドンと設置されていた。
お酒と女の身体と音楽に陶酔することだけに生きがいを感じる僕にとっては、充実した楽しい時間だった。
ユニークなトイレの案内
10時頃に退席し、チャオプラヤー川の辺りでクラトーンを買った。たった40バーツだった。
川に流すことはしなかったが、玄関先のグッピーがいる水瓶に浮かべてロイクラトンを祝おう。
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